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やはり危惧していたことが、起きてしまった。このたびの中国での粉ミルク事件は、中国国内の大手を含む粉ミルク会社22社が、牛乳に水を入れて量を増やそうとして、薄くなった牛乳のタンパク質の含有量をごまかすために、メラミンを大量に混入することによって起きていたのである。 メラニンを加えると牛乳の嫌な臭いも取れるということも流布し、なんと中国産の粉ミルクの半分に混入されていたという。腎臓結石など急性腎臓障害で死亡した乳幼児は3名、重症患者は158名、患者は6000人をはるかに超えるというが、被害は限りなく広がっており、今後10倍にも50倍にもなるのではないか。国産の半分の粉ミルクが、メラニン入りとなると、その被害は中国では天文学的な数字にのぼると思われるが、12月時点で、29万人と発表された。 しかも、これは粉ミルクだけでなく、生の牛乳にメラミンを混入してたんぱく質含有量を高める手口で、2005年4月から行われていたことが明らかになった。そしてバングラデシュ、ミャンマー、イエメン、ブルンジ、ガボン、台湾、ニュージーランドなど7カ国に輸出していたとみられる。そしてこれには日本も含まれていた。 2008年12月2日の朝日新聞は、「中国の国営新華社通信が伝えたところによると、中国衛生省は2008年12月1日、粉ミルクに有害物質メラミンが混入した事件で、中国全土で計29万人余りの乳幼児に腎臓結石など泌尿器系の異常が見つかったと発表した。衛生省は、これまで約5万人の乳幼児が治療を受けたとしていたが、被害の深刻さが裏付けられた。 11月27日までに計5万1900人が入院し、うち861人が入院中だ。衛生省によると、全国各地から11人の死亡報告があったが、調査の結果、うち6人が汚染粉ミルクとの関連があったが、ほかの5人は因果関係が認められなかったとしている。」と報道している。 当局は、オリンピックの前から事実をつかんでいたが、混乱を怖れて発表しなかった。それは餃子事件も全く同じだ。その間どれだけの人々や乳幼児などが被害にあったことか?国家の威信やオリンピックの成功こそが人間の命よりも重要なのだ。オリンピックの表面的な華麗さに比べて、地上での悲しみと不幸を食い止める手立てを打たない中国の政策とはいったいなにか?いくら秘密裏にことを運ぼうとしても、今回こそは不可能であったが、バングラデシュを含め海外へも多数輸出していたというから、恐ろしい。乳幼児の様態が急激に変化しても、だれもそれが粉ミルクから発生したとは思わない。 これらの背景は、すべて利益中心主義の非情なる政策がすみずみまで行き渡っている結果とも言えようが、これは粉ミルクに限らず、あらゆる環境問題にしても想像するにも恐ろしい事態が進行しているのではないかと思える。 中国では当局に対する批判は許されておらず、いわゆる「クリティカル・シンキング」(批判的思考)というものが全く育っていない。共産党による一党独裁体制の維持は、反対派を抑えあらゆる批判を完全に封じて、成り立つと信じられている。これがそもそもの間違いだ。 今回の粉ミルク事件は、些細な始まりに過ぎない。ソ連の体制で起きたチェルノブイリ原発の事故が、ソ連という体制を瓦解させる始まりとなったように、こうした事件が頻繁に発生することによって、中国の1党独裁体制は大きく揺るぎ始めていくだろう。人々はイデオロギーでがんじがらめにされた伝統的な思考から、生活とか家族といった価値への大きな転換をはかっている最中で、特に戦争などを体験していない若い世代は国づくりにはそうとうに柔軟に対処していくだろう。 北京オリンピックの華麗さの演出は、国家の偉大さを若い世代に見せつけようとも企画されたような気がするが、国家の偉大さに比べて、地上では無数の粉ミルク事件が起きていることに、若い世代が反発して、イデオロギーを超えた国づくりを目指すのは時間の問題であろう。今回の粉ミルク事件で、人々は体制に対して”表現することの自由”や”批判する自由”を得たのではないか。それは土地の強制収用や汚職まみれの官僚たちの不正に、異議申し立てする権利をも息を吹き返してきているのではないか? 中国の多数の原発にしても、その廃棄物はどのように処理されているのか?今後100基もの原発が増設されるというが、人々の住的環境はどのように守られているのか?すべて廃棄物はチベット高原に埋設しようとでもするのであろうか?揚子江や黄河に垂れ流しになっている極度に汚染された大量の水は、日本海をどのように変容させているのであろうか? 中国には早急に、「自由な意思で批判的思考を実践できる官製ではない非政府団体(NGO)」の設立がなによりも急務なのである。これは中国の分裂を画するものではなく、中国がより幸せな繁栄をたどるために必要なステップなのだ。 朝日コム メラミン混入、製造業者らに死刑判決 中国の地裁2009年1月22日19時53分 新華社通信によると、中国で多数の乳幼児に腎臓結石の被害を出した粉ミルクへの有害物質メラミン混入事件で、河北省石家荘市の中級人民法院(地裁)は22日、公共安全危害罪などに問われた製造業者ら2人に死刑を、別の1人に執行猶予つきの死刑判決を言い渡した。 また、最大の被害を出した乳製品メーカー三鹿集団の前会長で、劣悪品生産販売罪に問われた田文華被告(66)には無期懲役、他の同社元幹部3人には懲役5年から15年が言い渡された。さらに仲買業者ら5人が、懲役5年から無期懲役の判決を受けた。 メラミン入り粉ミルク事件は昨年9月に発覚。年末までに中国各地の乳幼児29万6千人が腎臓結石などにかかり、うち6人が死亡した。中国当局は、三鹿集団など22社の粉ミルクにメラミンが混入していたと断定した。 (2008年12月4日01時32分 読売新聞) 中国産大豆食品からメラミン、欧州連合が輸入禁止決定 欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は3日、中国産大豆を原料とする食品から、有害物質メラミンが検出されたとして、乳幼児や子供向け関連食品の輸入を全面禁止すると発表した。今週中に実施する方針。 朝日コム 中国メラミン粉ミルク事件 乳幼児29万人が異常 2008年12月2日1時39分 中国の国営新華社通信によると、中国衛生省は1日、粉ミルクに有害物質メラミンが混入した事件で、中国全土で計29万人余りの乳幼児に腎臓結石など泌尿器系の異常が見つかったと発表した。衛生省は、これまで約5万人の乳幼児が治療を受けたとしていたが、被害の深刻さが裏付けられた。 11月27日までに計5万1900人が入院し、うち861人が入院中だ。衛生省によると、全国各地から11人の死亡報告があったが、調査の結果、うち6人が汚染粉ミルクとの関連があったが、ほかの5人は因果関係が認められなかったとしている。 朝日コム 中国でメラミン添加飼料流通 農業省、5.9%から検出 2008年11月2日3時1分 中国農業省が、養鶏場などで使われる飼料288製品を調べたところ、5.9%から有害物質メラミンが検出されたことがわかった。中国の乳製品や卵からもメラミンが検出されて問題化しているが、その背景に、メラミンが添加された飼料が出回っている実態が浮き彫りになった。 検査は、豚や牛、ニワトリ向けに今年上半期に販売された、たんぱく性のえさを対象に実施。 危機感を抱いた中国当局は、違法にメラミン入り飼料を生産していた拠点238カ所を取り締まり、計3682トンの飼料を押収するなど飼料会社への取り締まりを強めている。中国紙、南方農村報によると、メラミン添加は5年ほど前に水産物の養殖用の飼料から始まり家畜用にも拡大。「安くて栄養価が高い」と人気を集めていたという。当局は養殖魚のえさも汚染の恐れが高いとみて調べている。 メラミン入り飼料の一部は韓国にも輸出されていたと韓国紙、朝鮮日報が報道。日本の農林水産省も、国内の飼料業界や農業団体に中国産飼料の検査を指示し、汚染飼料を見つけたら販売を中止するよう求めている。 メラミンには、たんぱく質の量を測る基準となる窒素が多く含まれ、国の基準で定められたたんぱく質含有量に達していない飼料を検査で合格させるため、飼料会社が添加していた。米国農務省は、メラミン入り飼料を食べたニワトリの肉を人が食べた場合、健康被害が出る可能性は高くないとしているが、食用は禁止している。 毎日新聞 2008年9月19日 中国:牛乳からもメラミン 汚染粉ミルク…集団訴訟を準備 【北京・浦松丈二】中国の大手乳製品メーカー「三鹿集団」(本社・河北省石家荘市)が製造した粉ミルクに有機化合物メラミンが混入し、乳幼児が腎臓結石などにかかった事件で、新疆ウイグル自治区政府は18日、同自治区で乳児1人が死亡したと発表した。これまで甘粛省2人、浙江省1人が死亡しており、死者は計4人となった。事件では三鹿集団のほか全国21社の粉ミルクからもメラミンが検出され、中国全土で6200人以上の健康被害が報告されている。中国中央テレビは同日、大手乳業メーカー3社の牛乳からもメラミンが検出されたと報じた。中国国民の「食の安全」への不信感が強まる中で18日、今回の事件の被害者や弁護士が、製造業者と政府機関を相手取った集団訴訟を準備していることが分かった。中国で政府と大手企業を相手取った集団訴訟は、極めて異例。既に中国14省市の弁護士31人による被害者弁護団が結成されている。 中心メンバーの弁護士は毎日新聞の取材に「個人で訴えても勝訴できる可能性が低く、集団訴訟が最良の方法。業者だけでなく、政府機関に違法行為があれば一括して責任を問いたい」と語った。中国では近年、環境汚染や強制立ち退きをめぐる行政訴訟が増加しているが、住民側が勝訴することは極めてまれだ。準備段階で、原告側が当局から訴訟を起こさないよう強い圧力を受けることもあるといわれる。一方で、公正な裁判を通じた消費者保護の必要性が指摘されている。 朝日コム 中国、牛乳も汚染 粉ミルク混入は行政が隠ぺいか 2008年9月19日0時52分 中国の国営中央テレビは18日、国家品質監督検査検疫総局が大手乳業メーカー「蒙牛」「伊利」「光明」の3社の製品サンプルの約1割から、化学物質メラミンが検出されたことを明らかにした。牛乳へのメラミン混入が判明したのは初めて。国民の不信感は乳製品全体に広がり始めた。 一方、18日付の中国紙、新京報によると、メラミンが混入された三鹿集団(河北省石家荘市)製の粉ミルクで多数の乳幼児が腎臓結石になった事件で、石家荘市政府が三鹿集団から混入の連絡を受けていたにもかかわらず、1カ月以上にわたって河北省政府に報告していなかったことがわかった。市政府の隠匿が被害拡大を招いた可能性がある。河北省の楊崇勇副省長が明らかにした。河北省は石家荘市と三鹿集団との間で何らかの癒着があった可能性があるとみて調査に乗り出した。三鹿集団は北京五輪開幕直前の8月2日、石家荘市政府に汚染の事実を伝えていたが、市が省政府に報告したのは9月9日だった。国の規定では、食品安全にかかわる重大事故の場合は2時間以内に省に報告することになっている。また、この問題で新疆ウイグル自治区でも18日、新たに1人の死亡が確認され、死者は計4人となった。河北省の警察当局はメラミンを違法に販売していたなどとして新たに14人を逮捕し、逮捕者は合計18人となった。 サンケイ新聞 9.28 2008 中国製の牛乳・乳製品から有害物質メラミンが検出された事件を受けて、アジア各国・地域では輸入・販売禁止などの措置をとる動きが広がっている。報道を総合すると、23日までに台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ブルネイ、バングラデシュで中国製乳製品の禁輸措置がとられた。汚染拡大の背景には、価格の安い中国製への安易な依存がある。メラミン汚染の拡大は世界各地に“チャイナリスク”が存在する可能性に警鐘を鳴らしたものだ。台湾では当初、中国政府が公表した22社の乳製品を全面的に禁輸したが、台湾の飲料メーカー「金車」のインスタントコーヒーなどに使われていた植物性粉クリームからもメラミンが検出され、21日から植物性を含むすべての中国製乳製品の輸入を禁止。当局は「中国が事件を完全解決するまで禁輸を続ける」と発表した。植物性粉ミルクについては、問題の22社以外の中国メーカーでも製造され、中国製の同粉ミルクを輸入していた業者は6社に上るとみられており、今後の広がりが懸念されている。台湾で流通する植物性粉ミルクの約3割が中国産とされ、台湾の対中経済依存が進む中で“負の側面”が出た格好ともいえる。 朝日コム 粉ミルク被害、中国で拡大 22社製から検出、3人死亡 2008年9月17日22時4分 【北京=峯村健司】中国で有害物質メラミンに汚染された乳児用粉ミルクの被害が広がっている。北京五輪スポンサーの伊利(内モンゴル自治区)や蒙牛(同)などの大手を含む計22社の製品から検出され、合計シェアは中国製の5割を超える。17日から一斉に回収が始まり、スーパーの商品棚からほとんどの国内産粉ミルクが消えた。 北京市中心部の大手スーパーでは17日朝から、数十人の店員が中国産粉ミルクの撤去を始め、高い外国産を買い占める客が目立った。北京市内の王樹芬さん(56)は問題となった施恩(広州市)製のミルクを1歳半の孫に飲ませていた。「中国産なんか信じないわ。命にはかえられない」 17日に会見した国家品質監督検査検疫総局の李長江総局長によると、死亡した乳幼児は3人となり、患者数が6244人に達した。このうち腎臓結石など急性腎臓障害で重症となった患者が158人いる。問題が発覚した22社のうち、大手の雅士利(広東、山西両省)の製品は、バングラデシュなど5カ国に輸出されていた。衛生省によると、事件の発端となった三鹿集団(河北省石家荘市)には「粉ミルクを飲んで腎臓結石を発症した」との苦情が3月にあったが衛生当局に報告しなかった。8月6日にはメラミンの混入事実を確認したが、約1カ月間公表しなかった。その2日後に開会した北京五輪への悪影響を恐れたともみられる。 中国当局は事態を重くみており、新華社通信によると、16日に解任された三鹿集団の田文華・前会長が17日、河北省警察当局に拘束された。河北省共産党委員会は17日、事件にからんで石家荘市の冀純堂市長の解任を決めた。河北省公安庁はこれまでに、三鹿集団に粉ミルクの原材料となる牛乳を出荷していた男4人を逮捕した。調べに対し「メラミンを入れると牛乳の嫌なにおいがとれ、たんぱく質の含有量を増加させると人から教えてもらった」と供述している。いずれも酪農家向けにメラミンを売る業者から購入していたという。北京児童医院には事件発生後、連日数百人の患者が訪れ、数時間待ちの状況だ。待合室にいた胡湧起さん(26)は長女(1)に三鹿製の粉ミルクを与え続けた。「国家が保証した優良品だと薦められて買ったのに。いったい何を信じればいいんだ」 (2008年9月19日00時53分 読売新聞) 一方、乳幼児が腎結石になった事件では、18日付の中国紙「新京報」が河北省の楊崇勇副省長の話として、同省石家荘市が市内の乳製品メーカー「三鹿集団」から8月2日に粉ミルク汚染の報告を受けながら、今月9日まで省に報告しなかったと伝えた。楊副省長は市の対応について「企業と癒着がなかったかどうか調査中だ」と語った。 また、楊副省長は中国紙「21世紀経済報道」の取材に対し、牛乳にメラミンを混入してたんぱく質含有量を高める手口が2005年4月から行われていたことを明らかにした。中国外務省の姜瑜・副報道局長は18日の定例記者会見で、国内2社が汚染粉ミルクをミャンマーなど5か国に輸出しており、回収を指示したことを明らかにした。 サンケイ新聞 【中国粉ミルク事件】死者3人、患者6000人超 被害拡大の様相 2008.9.17 18:52 食の偽装 汚染された粉ミルクで乳児が健康被害を受けた事件を知り、検査のため病院に連れてこられた子ども=17日午後、北京市内(共同) 【北京=野口東秀】中国で有害物質メラミンが入った粉ミルクを飲んだ乳児が腎臓結石になった事件で、陳竺衛生相らは17日北京で記者会見し、死者が3人、患者も15日発表の約5倍の6244人になったと発表した。うち158人は深刻な状態という。トップメーカーを含む22社の粉ミルクの汚染が判明、ずさんな生産管理が浮き彫りになり、大規模な汚染問題に発展した。だが、「他の乳製品は検査中」とされており、「中国の食の安全」問題が今後も拡大する可能性は否定できない。李長江国家品質監督検査検疫総局長は、22社のうち海外に輸出していた企業は2社になり、輸出先も増えたことを明らかにした。 問題の根源は牛乳に水を入れて量を増やし、タンパク質の含有量を増やすためメラミンを混入するという“利益第一主義”の不正が広がっていた点にある。これまで相次いだ「粉ミルク死亡事件」の教訓がまったく生かされていない。検査でメラミン混入を見抜けなかった点について李総局長は「有害な化学物質は食品添加を認めていないため、検査項目になかった」と説明した。そもそも検査の規定自体に問題があったわけだ。国営新華社通信によると、事件にからみ、河北省共産党委員会は石家荘市の張発旺副市長(農業担当)と孫任虎畜牧水産局長の解任を承認。ほかに食品薬品監督管理局長兼党組書記と品質技術監督局長兼党組書記も党内外の職務を解任された。全国規模の事件になったため、今後は中央レベルでも幹部の責任が問われそうだ。この事件では、「伊利実業集団」「蒙牛乳業集団」という業界最大手までがずさんな生産管理を行っていたことが判明している。 中国の原発で爆発事故 放射能漏れはなし 2008.9.18 12:52 18日付の香港紙、明報によると、中国江蘇省連雲港市の田湾原子力発電所で8月(26)日、変圧器が爆発する事故があり、発電所の消防要員1人が負傷した。放射能漏れはなかったという。中国の主要メディアは事故を報じていなかった。同紙によると、同日午後5時半ごろ1号機の変圧器が爆発し出火、約5時間後に鎮火した。地元当局者は、安全装置が作動し関連の設備は自動停止したと説明している。田湾原発は中国がロシアとの技術協力で建設。昨年の5月と8月に1号機と2号機がそれぞれ商業運転を開始した。1基当たりの出力は106万キロワットで、中国最大規模とされる。(共同) |
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