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今、平和を語る:哲学者・鶴見俊輔さん (毎日新聞 2007年1月10日) 原爆の教訓を世界へ! 鶴見: 私は84歳なので、もうろくしています。(笑い)。この「もうろく」をろ過器として使うんだ。毎日毎日のニュースによって物事の判断をせずに、ろ過器を通って沈んだものだけで自分の判断をつくる。すると、どういうことが起きるかというとね、ニュースのエッセンスがね、童話とか寓話(ぐうわ)のようになって、ろ過器から落ちてくる。そこで−−単純な寓話というのは、人を殺さないほうがいい、殺すことをよしとして、バンザイバンザイなんていうのはやめたほうがいい。そういうことでしょ。 ー原爆によって、広島と長崎では数カ月以内に約21万人の命が奪われました。 鶴見: 原爆投下というのは60万年の人間史のなかで空前の出来事ですよ。1945年に特別に起きたことでもなければ、日本史の事件でもない。60万年の歴史で、これだけたくさんの同類を殺す兵器は出ていないんです。同類だけでなく生きとし生けるものをたくさん殺した。そのことに対して、アメリカ政府はその状況をまったく説明しないままに、すでに六十余年もたってしまった。これはもう一種の寓話です。それなのに、60万年の人間史を貫く寓話として理解していない。 ー人類史から何も学んでいないと。 鶴見: 人間が誕生して初めて原爆が落とされた。それから60年余りたったから古いなんて言うことはできないでしょ。日本は原爆で得た教訓を忘れてはならないし、世界はそのメッセージ待っています。だけど、日本政府と官僚は米国に気を使ってメッセージを出さないように努力している。困ったものだね。 ー米国は世界の警察官を自任しています。 鶴見 米国の国力をもってすれば、人類を滅ぼすことができますよ。日本政府は米国にいだかれて安全なように思っているけど、私は空中に集音器が仕組まれていたら、日本国民の大合唱は「君がみ胸にいだかれて」だと思うね。だけど日本政府は米国の胸にいだかれて安心だと思ってるんだ。日本のインテリは、ほんとにバカだね。 ============== 在日米軍再編に689億円、普天間移設の進行が焦点に 12月21日15時11分 読売新聞 2009年度予算の財務省原案に、在日米軍再編の経費として、今年度の3倍以上の約689億円が盛り込まれた。今後は、米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設や在沖縄海兵隊のグアム移転などが日米の合意通りに進むかどうかが焦点となる。浜田防衛相は20日の記者会見で、「(再編は)政府全体で考えていかなければいけない問題だ」と強調した。外務省は「米国に対して『再編をしっかりやる』とのメッセージを送った」(幹部)と歓迎した。しかし、最大の懸案である普天間飛行場の移設は、移設先の沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部で環境影響評価(アセスメント)が進むものの、県と地元自治体は施設をさらに沖合へ移動させるよう計画の変更を求め、調整は難航している。米側が現時点で、沖合移動に否定的であるため、仲井真弘多・沖縄県知事は年明けに訪米し、オバマ政権の意向を探る“独自外交”に乗り出す。知事は「要求が通らなければ移設に必要な公有水面埋め立てを認めない」との構えだ。 |
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