美しい国とは?

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インド行きのTG機の中で、読売新聞の2006年1月22日版で次の記事が目にとまった。これを読みながらさまざまのことを考えた。

シーア派・スンニー派ぬぐえぬ憎悪ーこの国の前途に大きな試練が横たわる。一つのエピソードがある。
 「お父さんの仕事を一人ずつ言いなさい」昨年12月初めのある日、バグダッド南西部、バヤア地区の小学校6年生の社会科授業。女性教師が唐突に放った質問に子どもたちの心は動揺した。旧フセイン政権下の治安要員らの暗殺が相次いでいた同地区で家族の職業を尋ねることはタブーだったからだ。
 女性教師は10月に採用されたばかりのシーア派信徒。子どもの大半はあいまいに答えるか、うそをついたが、一人の女の子だけは正直に「旧政権下で警官をしていました」と答えた。翌日、女の子の父親は近くの市場で暗殺された。 

・・・・・・・考えてみるとイラクの現実は余りにも残酷な悲劇だ。イラクが石油の埋蔵のない単なる砂漠であればこういうことはなかったが、砂漠の下に考えられないほどの資源が眠っていたために、世界中からハイエナが集まっている。誰もかれもが、中東の石油が欲しくてしょうがないのだ。イラクでは内戦のような状況が続いている。毎月3000人もの人々が殺されている中で、この記事に見るような悲劇は毎日続いている。
 「テロリストの恐怖から世界を救うために」とさまざまな理由をつけて戦争を始めたブッシュ大統領やネオコングループは、今や後にも先にも進めない泥沼状態に陥っているが、しかし彼らは無制限に兵器でも兵隊でも無限に調達できる力をもっている、だからイラク戦争は絶対に終わらないし、終えようとはしない。「石油」を掘り続けている限りは、無限に収入が入るから、民主党にしてもすぐに引き上げようとはしていないのだ。4-5年は堀リ続けて利益を得ようと考えている。

イラク戦争の発端は、大量破壊兵器の有無やアルカイダとイラク政府との関係を始め、ブッシュ政権はさまざまな戦争の口実にしたが、これからはすべてがすべてまやかしであった。国連を始め、これほど世界の人々が裏切られたことはないのに、いまもなお戦争を止めることもできずにいるのは、彼らは戦争の脅威よりもエネルギーー戦略がつまづくことやイスラムに対する脅威を恐れていることからくる。ECもアフガンに出兵し身動き取れなくなってなっているが、引き揚げようとはしていない。麻薬の栽培は格段に増加している。これらの出来事はすべてベトナム戦争時よりもはるかに深刻な状況を作り出している。

安倍新政権は、「美しい国を」と掲げながら平和を世界に普及する努力ではなく、ますます複雑化していく世界状況の中で、アメリカ軍と共同行動できるようにするために、自衛隊を出兵しやすくするような「戦争憲法」へと改正を行うための布石を打っている。われわれの時代とは”美しさ”をと標榜する政治家に騙されながら、現実にはますます醜くなりますます絶壁に差し掛かっている深刻な現状だ。考えてもみて下さい。2006年現在、どれだけ世界の軍需産業が空前の景気で潤っていることか?そしてチェイニー副大統領のような棺おけ業者と・・・・・・

イラク戦争で泥沼に陥ったアメリカは、21世紀の戦略において最も重要な一翼を担うように日本の存在を変えようとして躍起になっているために、平和憲法の改正を、日本政府に向けて正面から背後からあらゆる角度から要求している。その現われのひとつが、防衛省への昇格、国民投票法案への布石などであり、いずれも憲法改正に向けて着々と準備を続けている自民党と公明党なのだ。その中で生まれたのが「美しい国」というまやかしの言葉である。

しかし日本が求める美しい国とは、「人を殺さないような国にするための努力」が最も重要なのである。

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