教えるということの恐ろしさ・・春はどこから来るのか?

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ミャンマーは長い厳しい冬の中にある。誰も彼もが待ちわびている春は来ない!軍事政権は銃剣で人々を押さえつけている。ある年配の男性が「雪山の物語にはなにかメッセージがあるのか」と聞いてきた。もちろんある、しかしもし「ある」と言ったらそれはなにか?ということになってくるので「特にない」と言ってしまった。しかし同時に「世界中の人々は、どこでも春を待っていますよね。それがメッセージです」と答えた。かれはその意味はわかったようだ。大きく頷いた。

通訳にあるグループの参加者が作った「知恵のある小象」という物語を翻訳してもらった。それは南の海岸地域のドウエから来た参加者が書いた作品」で、
「ある国の王が利口な小象にいろいろの芸を仕込もうと、優秀なトレーナーをつけた。すると利口な小象はいろいろの芸をすっかり身につけたので、王は大喜びで、ある日、その小象をみんなの前で誇らしく紹介した。小象の芸は実に見事だったが、王はひとつ心配なことを小象に発見した。それは小象が片足を痛そうに引きずっている姿だった。そこで小象に尋ねてみると、それは小象が学んだトレーナーは足が悪くて、いつも彼が足を引きずっていたので、それをそっくり真似して学んでしまった」というものだった。ここには教えるということの恐ろしさがある。

ヤンゴンを午後7時45分出発。今日はワークショップの閉会式だった。なにやら嬉しかった。それはこの教員研修がうまくいったから。ミャンマー語に翻訳された自作の「どこから春が?」という物語をワークショップの参加者全員に配ることができたし、4年前に翻訳出版された3冊の本も思い思いの人に贈呈することができた。カヤーの地から来た女性は、赤青黄色の色彩豊かな民族衣装を贈呈してくれた。彼女には「雲の夢想録」を1冊、海岸の町ドーウェから来た若くて清楚なアカ族の人には「ガウディの海」を1冊、そして中年の男性教師には「さびしいキツネ」を1冊サインして贈った。3人とも実に喜んだ。ガウディを受け取った女性は、満面に微笑を浮かべて「とても嬉しい」と言った。全参加者に「雪山」の物語を配ったので、今回はなにか手ごたえのようなものを感じた。 物語はなにかを伝えるのに適している。それにしても春はどこから来るのか?







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