なぜお金持ちとそうでない人がいるんですか--大分県、(小2)

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毎日新聞のコーナーの中に質問タイムというのがあって、次のような回答が論説委員から寄せられていた。 


質問タイム:なぜお金持ちとそうでない人がいるんですか--大分県、(小2)
 
回答として

◇仕事の成功と関係
人々がお金を手に入れる方法にはどんなものがあるでしょう。
日本で一番多いのは、会社に勤めている人です。仕事はさまざまですが、毎月、給料をもらいます。ですから、給料が高いか低いかで、お金持ちか貧(びん)乏(ぼう)かに分かれます。
毎月の給料ですから、1年に12回、10年勤めれば120回受け取ります。給料で5万円の差があると、10年では600万円の差になります。このほか1年に2回、ボーナスをもらいます。そして毎月の給料の高い人はボーナスも多いのです。さらに、会社を辞める時に退職金をもらいます。この退職金も毎月の給料が高い人は高いのです。こうして給料、ボーナス、退職金の差が重なって、お金持ちと貧乏の差になります。 世の中には、会社に勤めていない人々もたくさんいます。自分で会社をつくった人、お店を開いた人などです。自営業者と呼ばれています。 こうした人々は、会社やお店がもうかると、自分もお金持ちになります。株式市場に上場するようになると、会社に勤めている人々とは比(ひ)較(かく)にならないくらいお金持ちになります。自分が持っている自分の会社やお店の株が、高く売れるからです。 水田や畑でコメや野菜、果(くだ)物(もの)や花などをつくっている人、牧場や建物の中で牛や豚(ぶた)、鶏(にわとり)などを飼っている人もいます。農業です。農業も、規模を大きくできれば、忙(いそが)しいけれどとてももうかる場合があります。 医者や弁護士、公認会計士、弁理士などの資格を取って、事務所を開いている人もいます。比(ひ)較(かく)的高い手数料をもらえるので、お客さんがたくさんいればお金持ちになれます。最近は、お金持ちの人や会社からお金を集めて、株や不動産に投資する人々も増えました。投資家といいます。お金をもうけることを仕事にしている人々です。でも、お金持ちになれた人が幸せとは限りません。お金がなくても幸せな人もたくさんいます。                          【毎日新聞論説委員】

ーそれにしてもなんという貧困な回答なのでしょう!ここには人生のなんの哲学もなく、現代日本の教育を象徴しているような形式的な回答ですね。小学校2年生の子どもが発した問題は、いかにも簡単そうに見えますが、実は深い問題を提起しているのですがね。それを全く感じられないところが、現代日本の悲劇なのです。お金もちとそうでない人を、単純に職業でわけて答えようとしている発想が貧困なのです。もちろん現代の子どもにとっては、一番身近な職業の選択によって収入の違いを知るのが一番手取り早いと見られがちですが、果して本当にそうでしょうか? お金を生み出すのは、人生の目的、育った社会環境、本人の能力や努力、運などさまざまな要因があります。

もちろん職種によっても人には収入に差がありますね。それはなぜでしょう?同じような職種で働いていても、プロ野球の選手でもお相撲さんでもさまざまな収入の人がいますよね。金持ちと貧乏人の存在にわかれるところには、人生においてたくさんのさまざまな重要な要素があるのを教えるのが、こうしたコーナーでの重要な目的なのではないのでしょうか? 

例えば、まずは金持ちの世襲制のことですーつまりはあなたの先祖代々がたくさんの土地や財産をもっていた場合、そうした家柄に生まれた場合にはあなたが金持ちとして生まれるのは当然でしょうね。そして金持ちの親戚縁者の助けがあった場合とか、海外に留学できるような高学歴を身につける環境で育てられた場合、生まれながらにしてさまざまな幸運な状況に囲まれている者とそうでない者とを作り出してしてもいるのです。そしてこうした環境だけでなく、長い人生の中で、幸運な家庭や社会環境の中にあったということも大きいですね。例えば交通事故で親兄弟が亡くなるとか、あるいは両親が離婚するとか、早く亡くなるとか、地震や災害に見舞われて全財産を無くしてしまうとか、勝負や賭け事で全財産を無くしてしまとか、こうした災害や不運というものも人生には大きく左右しているのではないでしょうか? あるいは生まれた社会のシステムが悪かった場合、例えば、戦争や環境災害のような深刻な問題にぶつかった場合とかさまざまにありますね。

この前、栃木県の田舎町に行ったとき、50年前には非常に繁盛したらしい素晴らしい町並みを見ることができました。ところが、今は交通網が大きく変わって人はほとんど訪れることはなくなってさびれてしまったのです。変化の激しい時代には、職業も生活状況も大きく変わっていきますから、社会システムの変化にうまく対応できた人と出来なかった人にわかれてしまうこともよくあるわけです。

また、人生における生きる目的を、金を得ることを最大の目的にしている人のような場合には、お金を中心に人生や人間関係を築いていくのでしょうが、お金ではなく人々の幸せを求めている場合には、人生は自ずと異なってくるのでしょうね。そうですね。金持ちとそうでないのは、ただ単に職業だけではありません。その職業を選ぶ前の環境が大きく異なることがすでにそれを生み出しているんではないでしょうか?

そしていい職業についたとしても、人生ではなにがあるかわかりません。人生の幸や不幸は常に人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)ともいわれているのです。これも教える必要があります。石炭産業や煙草産業が花盛りの頃は、みんなそのような職業にあこがれましたが、斜陽になれば人生は急展開しますね。職業だって常に栄枯盛衰があるのです。そして同時に職場での生き方、性格、人間関係のもちかたなどでも人生は大きく変化してくることがあり、金持ちとそうでない人はさまざまな要素に囲まれているといます。

そして金持ちがすべて幸せかといえば決してそうではありません。もしもあなたは兵器産業の会社の社長として大金持ちになったとしたら、幸せに感じますか?その兵器によって世界各地で無数の人々が殺されたり、不幸になっているとしても・・・・そして公害産業のように人々を苦しめながら金儲けに走っている企業とか・・そこで働く幸せっていったいなんでしょうか?しかしこうした問いかけにも「お金」は「お金」と割りきって「たくさん収入があるんだからいいじゃん」と平気で答えられる様な時代になっているのが恐ろしいのです。

お金を使って、人生を豊かな目的で設定できる人が本当の意味での幸せな金持ちだということになると思いますがいかが?





これはよく知られた記事の紹介です。



メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも活きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの
時間、漁をしていたいの」と尋ねた。
すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。旅行者が
「もっと 漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、 漁師は、
「自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だ
と言った。
「それじゃぁ、 あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、 漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら 子どもと遊んで、女房とシェスタ(昼寝)して。
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって・・・・・ああ、 これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
「いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった 魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。 そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を二隻、三隻と 増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。 そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産加工工場を建てて、そこに 魚を入れる。そのころにはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティーに引越し、 それからロサンゼルス、さらにはニューヨークへと進出していくだろう。 きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。 「そうなるまでにどれくらいかかるのですか」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから?そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、
日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシェスタして過ごして、 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたってすごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・」





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