ミャンマー軍政によるチーク材の伐採が続く

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5ヶ月前、ミャンマーのチン州の州都ハッカーに行った。マンダレーから車に揺られて、なんと3日間要したほどの山深くである。地理的には、戦争中に日本軍によって、インパール軍事作戦が行われたインドとの国境地帯にあたる場所であるが、その地へ到着するまでに見たものはーそれはすさまじい森林伐採の現実であった。それはその巨木を運び出すトラックの荷が重たくて途中の橋が崩壊していたり、修理しているので、時間がかかったのであった。

ミャンマーの病んだ軍事政権は、国民の財産であり、豊かな自然を構成している巨大なチーク材を容赦なく切り出している。チーク材は成長するのに150年以上もかかる。それを毎日、延々と運ぶトラックには中国雲南省と書いてある。こうした風景は、シャン州でも見たし、チン州でも広く行われている。温暖化現象を食い止めようと二酸化炭素の削減案がバリ会議でも深刻な課題になったが、広大な森林の巨木が数年にわたっ伐採されているのは、恐ろしい事実なのだ。

チーク材が運ばれる先は、中国、タイ、欧州。そしてそこには、日本も含まれている。ミャンマーの人々の貴重な自然遺産や生活が、こうやって、軍事政権によって容赦なく伐採されたり壊されたりしていく。
「・・・・・・、ミャンマーは、中国の雲南省の陸続きではあっても、中国ではないのです。中国の領土ではないのです。!そして中国の気候変動は、ミャンマーの森林伐採と大きく関係しているのです。そしてまたミャンマーの権益が、今、多くの中国人によって、買い占められていることをミャンマーの人々はよく知っている。広大な土地や建物が膨大な資金で次々と買い漁られている。ミャンマー人の憎しみとともに・・・・・・

「助けて!」とミャンマーの自然が叫んでいた。
「助けて!」とミャンマーの人々が叫んでいた。
「助けて!」とミャンマーの子どもたちが叫んでいた。
「助けて!」と中国、バングラデシュの人々が叫んでいた。


今、バングラデシュ、ミャンマー、中国では、今年も大規模な豪雨や洪水が頻繁に起きている。

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CNN
2008年6月16日 
中国南部の洪水で57人死亡、豪雨続く

浸水した道路を走る車=15日、重慶で中国・広州(AP) 中国南部の広い地域が豪雨に見舞われ、新華社電によると、16日までに少なくとも57人が死亡、8人が行方不明となっている。気象当局は、今後10日間にわたりさらに雨が続く恐れがあるとして、警戒を呼び掛けている。新華社電によれば、先月の四川大地震の被災地をはじめ、9省で130万人近くが避難している。 気象当局者の話によると、広東省を流れる河川の水位は、危険レベルとされる6メートルをはるかに超え、24メートル近くまで達している。上流の四川、貴州、雲南の各州で予報通り大雨が続いた場合、下流の工業地域などに壊滅的な被害が及ぶ恐れがあるという。広東省の珠江河口付近では、すでに多数の道路や家屋が浸水。英字紙チャイナ・デーリーは「過去50年で最悪の被害」と報じている。同省の都市部では野菜が1・7倍ほどに値上がりしているという。同紙によれば、豪雨の被害で倒壊した家屋は4万5000棟を超え、経済損失はすでに約1600億円に達した。


(2008年5月31日19時46分 読売新聞)

中国南部で大雨続く、55人死亡・25人行方不明
 【北京=佐伯聡士】中国南部を大雨が襲い、山崩れや土石流、洪水の被害が江西省や貴州省など12省に広がっている。新華社電(電子版)などによると、5月26日から31日までに、少なくとも55人が死亡し、25人が行方不明になった。道路の損壊など道路網だけで3億3200万元(約50億円)の被害が出たという。南部の降雨は今後10日間続く見通しで、被害は拡大しそうだ。江西省では今年最大の雨量となり、被災者は183万人、倒壊した家屋が1万戸に上った。貴州省では34人が死亡、3万4000人以上が避難した。湖南省や浙江省でも、河川の水位が上昇している。政府は、江西省などの被災地に対策チームを派遣するなど、支援強化に乗り出した。




2007年11月26日 (月)
Environmental Problems Loom in Myanmar -ミャンマーの不気味な環境問題-より転載

MICHAEL CASEY著 -16時間前(2007年10月16日23時11分配信ニュース)
タイ国・バンコク(AP通信社)_ 違法な木材を運ぶトラックがミャンマーの国境を越え、中国の製材所に向かう、さらにタイの国境沿いの市場では、くまの掌、トラ毛皮や象牙が公然と売られている。
 更に内陸では、抑圧的な軍事政権が、アジアで最もきれいと言われている河川に、ダムの建設計画をしている。そして現金収入を得るために、金や宝石の採掘し丘陵の斜面をズタズタに切開き、地下水の汚染も見て見ぬ振りをしている。
 ミャンマーは、環境保護活動家たちがいうように、政権を存続させるためにひたすらお金儲けに専念し、国際環境法や自国の環境法を無視している地域ということで悪名高くなってしまった。
 オーストラリアのシドニーにあるマッコリー大学のミャンマー経済の専門家であるSean Turnell氏は、「彼らは、法律書を持っているかもしれないが、それらは殆んど重要性を持っていない。」、また「彼らにとって環境への配慮はゼロと言えるだろう。彼らの頭の中にさえ入っていない。」とも語った。
 10年間の自主隔離政策の後、1980年代後半の軍事政権は、宝石の採掘、森林地域や水力発電計画において投資の提供をし、外国投資家を招きはじめた。外国投資家は、中国やタイ国のような隣国に対して、彼らの経済成長の糧にと安い材料やエネルギーの利用を提供している間、政権が軍隊を倍加し、40万人の兵隊を持つ事を認めた。
 ミャンマー政府報道官は、環境に関する経歴のコメントに対して返答がなかった。中国の政府関係者からは、コメントは得られなかった。そしてタイ国は、国の環境破壊に関与したミャンマーの投資について否定した。

環境保護活動家たちは、「かつてビルマと言われたその国は、開発を急ぐあまり、河川や森林は痛手を受けたと。」という。
 彼らは、「10年間に渡り、24個のダムが主に中国やタイ国の企業の支援によって建設または計画された。」と言う。また彼らは、主にタイ国や中国への電力供給のための、ダム建設に何万人もの村民を立ち退かせていると政府を非難している。
 ダムの計画の中には、チベットを水源とする、南東アジアで最後の純自然河川の一つとされているサルウィン川に少なくとも5つのダムが計画されている。イラワジ川での最初のダム建設計画では、活動家が一万人の村民の強制移転やその岸辺の漁業コミュニティーに与える多大な影響をもたらすだろうと懸念している。
 「この地域は、世界的にも生物学的多様性のホットスポットの1つである。」とミャンマー環境監視グループの自治体、カチン(Kachin)開発ネットワーキング・グループのNaw La氏は語り、「イラワジ川にダムが建設されれば、魚数が減るだろう。多くの人々が生計の手段を失い、生活に苦労するだろう。」とも語った。
 英国に本部を置くグループ“グローバル・ウィットネス”(Global Witness)によると、「中国とミャンマーの国境沿いには、違法に伐採された木材が中国へ輸送されている。そこから、ヨーロッパやアメリカの住宅で使用される床張り材や家具が製造されている。」と述べている。

 グローバル・ウィットネス(Global Witness)は、「伐採が行われている大部分の地域は、レッサーパンダやヒョウ、トラの生息地で、“おそらく地球上で最も生物が多様で、自然豊かな温帯地域”である。」と語った。
 グローバル・ウィットネス(Global Witness)は、「ミャンマーが中国へ輸出している全体の約95%の木材が違法である。」と言う。「また年間に2億5千万ドル(277億2千5百万円、2007年11月17日のレートで換算)の財を成す。その財の殆どが、中国の企業、同様に地方の軍事司令官や民族過激派組織に流れている。」と言われている。
 中国とタイ国の国境沿いは、不法な宝石から動物の身体部分まで、ありとあらゆる物が売られており巨大な闇市になっている。タイ国国境のTachileik市場や中国国境のMong La市場でも、行商人が公然とトラやヒョウの毛皮、クマの掌、象牙や生きたカメを売っている。

環境活動活動家は、「市場では、土産を物色している欧米の観光客や中国やその他アジア諸国の食料市場で伝統薬を供給しているアジアの商人で一杯だ。」と語った。環境保護団体Trafficの担当者Chris Shepherd氏は、「ミャンマーの高需要や貿易の拡大によって、多くの種が失われてしまうだろう」と述べた。また「ミャンマーに生息していたサイは、すでに取引のため絶滅しているだろう。トラは大幅に減少傾向にある。ゾウは、大量に減少した。このような動物たちの一覧表は、増え続ける一方である。」ミャンマーの数少ない環境に関する成功談でさえ、暗黒面があるようでだ。

001年軍事政府は米国に本部を置くWCS(野生生物保全協会)からの援助金により、フーコン渓谷に世界最大規模のトラの保護区(ここにはミャンマーに生息するトラの3分の1にあたる150頭が生息している)が設立された。しかし、カチン(Kachin)グループは、「軍事政府はその保護区内の広範囲で金の採掘を認めた。」と述べた。同グループの今年発行された報告書によると、3つの金の採掘場からは、水銀、シアン化物およびその他の科学薬品が流出し、渓谷を通っている河川を汚染しているそうだ。翻訳:矢野トンボシュ典子 校正:戸川久美




グリーンモンスター 「地球を救え」から
http://blog.so-net.ne.jp/greenmonster/archive/c35388091

中国の違法伐採で消滅の危機に直面するミャンマーの森林  
中国のサトウキビ畑を突っ切って、ミャンマーの古代から存在する森へと続く静かな小道は、あと2か月もすれば違法伐採の材木を積んだ中国の業者のトラックであふれることになるという。中国南西部のミャンマー国境地帯の製材の町・弄島でディーゼルトラックから荷下ろしされた材木は、加工された後、沿岸地域の家具メーカーに出荷され、その後欧米諸国へと輸出されていく。
「12月から1月には、この道路はミャンマーからの材木を積んだトラックでいっぱいになって、何時間も通行不可能になる」と語るのは、32歳の住民のXiao Zhengongさん。
人口わずか数百人の弄島の町は、中国を中心とした数十億ドル規模の世界の木材加工産業における木材供給プロセスの一端を担っている。
毎年、中国のトラックの車列が、ミャンマーの熱帯雨林から数万トンの木材を中国へと輸送していく。中国は希少な木材の世界最大の輸入および加工国。
「世界で伐採される木材の10本に6本は中国に向かう」と語るのは、国際環境保護団体グリーンピース中国支部の森林問題専門家Tamara Starkさん。この速度で伐採が進めば遅かれ早かれ、東南アジアから森林は消滅してしまうおそれがあるという。

10年におよぶ乱伐によりミャンマーの森林は急速に縮小し、中国の雲南省からやってきた業者は伐採可能な森林を見つけるのにも苦労していると話す。
「数年前までは、数日歩けば森林を見つけられたが、いまでは、少なくとも1週間は探す必要がある」と近隣の町Ruiliの伐採業者は語る。中国が自国内の森林保護に乗り出したため、伐採業者はミャンマーのように腐敗した政権が直接取引に関与している国に進出するようになった。
近年、環境保護団体の圧力で、中国政府は北部ミャンマーからの木材輸入を禁止する措置をとった。その結果、雲南省の統計によると、木材の輸入量は、今年の上半期だけで前年同期に比べて75%も減ったという。
木材の取引は、中国とミャンマー双方の当局の腐敗の網の目に絡め取られているという。
ミャンマー北部のカチン州では、問題はさらに複雑になる。反政府勢力のカチン独立機構と、その他の反政府勢力の連合が、事実上の独立国を形成しているためだ。
中国側では、警察が民間企業に特別の伐採許可を発行し、それが、賄賂の横行と闇市場の拡大を招いている。
一方、ミャンマー国内では、中国の伐採業者が、ミャンマーの反政府勢力と、腐敗した軍事政権双方に賄賂を渡して伐採を行うという構図が成立している。10/16(
c)AFP/Benjamin Morgan 伐採業者の違法伐採で森林は消滅してしまうおそれがある!
2007-10-16 21:35




「タイの地元新聞を読む」から

「国境検問所閉鎖を訴え抗議集会」
昨日ターク県内を中心に木工家具等の木工産品を製造する企業関係者百人近くが同県内メー・ソッ トの国境検問所前に集いミャンマーからの木工家具等の木工産品の流入の規制が徹底するまでミャ ンマーとの国境検問所全てを閉鎖するべきだと訴えた。
これは国境付近でチーク材の材料となる樹木が違法伐採されるケースが頻発しており、多くの場合 タイ領内で違法伐採されミャンマーに一旦持ち込み、更にミャンマーから輸入品としてタイに持ち込ま れており、森林保護の見地から森林保護局が11月7日に国境検問関係当局及びメー・ソット地区に駐 留する第13部隊に対して監視の強化を要求した事に呼応する動きで、抗議に集まった団体の代表に よると、これらの違法な行為のおかげでターク県内の業者は全体で一日5百万バーツ営業上損失を おってきたと語っている。


森林破壊は汚職政権の象徴  [森林伐採]  

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この記事へのコメント

  • ふにゃ

    はじめまして。
    私はインドネシアチークのことを調べているものです。
    いろいろな方の話を伺ううちに、ミャンマーチークについても知っておきたいと思い、こちらを訪れるにいたりました。
    日本でのチークの需要というのはまだよく調べていませんが、
    違法伐採も含め、環境に配慮されたチークはあるか?という視点で
    まとめたいと思います。
    非常に参考になる情報をありがとうございました。
    こちらでのいくつかの引用サイトに行ってみたいと思います。
    またお邪魔するかもしれません。どうぞよろしくお願いします。
    2008年10月09日 20:03

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