「ユダヤ人はいつ、どうやって発明されたか?」 シオニズムとイスラエル建国理念の虚妄の本ベストセラーに

新聞報道によると、イスラエルで「建国の根拠がない」という本が出版されて、現在大ベストセラーだという。
題名は「ユダヤ人はいつ、どうやって発明されたか」というもので、シュロモ・サンド教授、によるもの。
こうした大胆な出版に対して、ユダヤ人の右翼強硬派が猛烈な反発をするのは目にみえているが、しかし
ユダヤ人の心の奥底にある歴史の真実を掘り起こすことも、今のパレスチナ問題を解決に導く道のひとつの道
である。

歴史の真実とは、ユダヤ人の苦難に満ちた歴史をもとに、これからの歴史をどのように生きていくかというイスラエルの人々の人間的に生きる姿勢の方向性の確認である。それは、パレスチナの地を次々と武力で殖民し、多くのパレスチナの人々を殺戮して領地を拡大してきた歴史へ決別や新たな方向性を選択しなけらばならないものである。「血と地」の問題は人間にとって、最も熾烈な課題である。これをどうやって普遍的な理念で乗り越えるか、大きな試練に直面している。

シュロモ・サンド教授は、「パレスチナ人を含むすべての市民に平等な権利を与える民主国家を目指すべきだ」というのが、この本を通じての最大の主張であるというが、私もそれ以外に道はないと思える。早く日本語版が翻訳出版されるのを期待している。

また今日の新聞には、パレスチナとイスラエルの農家が、共同でオリーブオイルを共同生産し始めたというが、こうした共同生産の試みも生活の現場から、憎しみや怒りを超えて、新しい影響を与えていくに違いない。これを両国の子どもたちに確実に接木していくことだ。

そのためにも、東京にある国際NGOのICLCが推進している「パレスチナとイスラエルの子どもたちのための共同出版計画」、早急に進めていきたい。それはパレスチナとイスラエルの子どもたちが集って、共同で表現して出版する平和のための「絵地図分析」から出発すべきだと考えている。




朝日コム
イスラエルで「建国根拠なし」本、ベストセラーに
2008年05月31日11時12分

 【エルサレム=村上伸一】建国から今月60年を迎えたイスラエルで、建国の原動力である「シオニズム運動」の根拠を否定する著書がベストセラーとなっている。題名は「ユダヤ人はいつ、どうやって発明されたか」。
シュロモ・サンド教授
 シオニズム運動は、古代に世界各地へ離散したユダヤ人の子孫が「祖先の地」に帰還するというもの。著者はユダヤ人でテルアビブ大学のシュロモ・サンド教授(61)=歴史学。3月にヘブライ語で出版され、アラビア語やロシア語、英語に訳される予定だ。著書では、今のユダヤ人の祖先は別の地域でユダヤ教に改宗した人々であり、古代ユダヤ人の子孫は実はパレスチナ人だ――との説が記されている。

サンド教授は「ユダヤ人は民族や人種ではなく、宗教だけが共通点」と指摘。第2次世界大戦中に約600万のユダヤ人を虐殺したナチス・ドイツが、ユダヤ人は民族や人種との誤解を広めたとする。そのため、イスラエル政府が標榜(ひょうぼう)する「ユダヤ人国家」には根拠がないと批判。「パレスチナ人を含むすべての市民に平等な権利を与える民主国家を目指すべきだ」というのが著者の最大の主張だ。

 シオニズム運動は欧州で迫害されたユダヤ人たちが19世紀末に起こし、「ユダヤ人国家の再建」を目指した。運動の根拠になったのは、ユダヤ人が紀元後2世紀までにローマ帝国に征服され、追放されたという「通説」だった。 これに対し、教授は「追放を記録した信頼できる文献はない。19世紀にユダヤ人の歴史家たちが作った神話だった」との見解だ。パレスチナ人から土地を奪うことを正当化するために、「2千年の離散の苦しみ」という理由が必要だったという。

 教授によると、古代ユダヤ人は大部分が追放されずに農民として残り、キリスト教やイスラム教に改宗して今のパレスチナ人へと連なる。イスラエルの初代首相ベングリオンらが建国前に著した本の中で、パレスチナ人たちをユダヤ人の子孫と指摘していた。ユダヤ人の入植で対立が深まる中で、パレスチナ人を子孫とは言わなくなったという。 教授は「新説ではなく、建国指導者らが知りながら黙ってきたことをはっきりさせたにすぎない」と語る。



毎日新聞 2008年6月2日 15時22分

平和のオリーブ:イスラエルとパレスチナの農家が共同生産
 【エルサレム前田英司】イスラエルとパレスチナのオリーブ農家が共同で「オリーブス・オブ・ピース(平和のオリーブ)」と銘打ったオリーブオイルを製造し、特産品として海外に売り出そうと奮闘している。この共同作業はイスラエル、パレスチナの信頼醸成の一環として、日本の支援で05年に始まった。オリーブはこの地域の主要産物で、その良質さには定評がある。双方のオリーブ農家40人が合宿して相互理解を深めながら、品質向上や輸出のノウハウを学び、イスラエル産とパレスチナ産のオリーブをブレンドして商品化した。

 初の海外受注は日本企業から舞い込み、3月に200本(500ミリリットル瓶)を輸出した。現在、欧州へも販路を拡大しようと関係機関との調整を続けているという。混迷する和平交渉に先行して実現した草の根の「和平」。双方の調整役を務める在イスラエル日本大使館の笠井香代・専門調査員は「『平和のオリーブ』が世界に流通し、この地で起きていることへの関心を高めるきっかけになればいい」と話していた。

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この記事へのコメント

  • Chloe

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