パキスタンのラワルピンディの刑務所の中に設置された子ども図書館は、その名前を「キラン図書館」と言います。
世界中のどのような子どもたちにも、太陽の光はひとしく光を投げかけていることを象徴して、「知識の光」がすべての子どもたちへ・・・という思いから名付けたものです。現在
しかし灼熱の国―パキスタンの太陽の光は余りにもまぶしくて、灼熱の象徴とも思えたので、キラン図書館のロゴマークには、ひまわりの花を描きました。このロゴマークは、みんなにも親しまれて、子どもたちにとっては明るい励みにもなっているそうです。
2010年5月にキラン図書館を研修のために再訪したところ、キラン図書館の周りには、「ひまわりの花」が植えられていました。いったい誰が餓えたのか、ひまわりの花は、太陽の光のもとで、美しく輝いていました。そしてキラン図書館の中で学ぶ子どもたちも、一生懸命に本を読んでいました。 みんなキラン図書館の目的や活動をよく知っており、彼らの態度に尊敬と感謝の気持ちを浮かべているのをひしひしと感じました。
2010年度は、ひろしま祈りの石教育交流財団の協力や鈴木公子氏のご支援を受けて、5月から6月初めにかけて、キラン図書館のあるミャンマーとパキスタンで図書館を支援するスタッフや関係者の研修を行ってきました。今回の研修では、大きな課題として、
(1)スタッフの研修のためのハード(識字のための教師の配備)とソフト(研修プログムの小冊子や)の開発の必要性(2)新しい絵本などの教材の開発と配付(3)それぞれのキラン図書館の責任者の交流と研修(4)国内での移動のための車両の必要性などがあげられました。現地では、この研修を受けて今後も国内研修を継続していくことになりました。(詳しくはまた掲載します)
またICLCを支援するスラマバードの弁護士が、定期的に子どもたちの状況について、調査支援することも新たなアクションとして打ちだされました。ひろしま祈りの石教育交流財団や鈴木公子氏などキラン図書館の活動を広範に支援して下さる方々に心から、感謝申し上げます。
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