現代世界の最大の課題と教育者の使命

現在、福島原発が想像をはるかに超えて、破局的な局面に進んでいます。1号炉から4号炉までの原子炉の崩壊には全く手がつけられず、高濃度の放射能を含んだ大量の水は毎日、無制限に太平洋へ垂れ流しになっています。

重大なことでもすべて「水に流す」という日本人の古来からのやりかたが、またしても使われているのですが、日本人や世界中の人々が、この放射能汚水によって重大な被爆をするのが目に見えています。放射能は水に流せないのです。

毎時、0.6マイクロシーベルトの放射能を検知したら、即逃げろ!とフランスの友人からメールを受け取りましたが、このような被爆の単位を学ぶことはこれからは必須ですね。1シーベルト=1000ミリシーベルト=100万マイクロシーベルト(毎時)という単位、そして外部被爆や内部被爆・・・・・とにかく幼少の子どもたちや妊婦などをできるだけ遠ざけるのが先決です。

今回の未曾有の原発事故は、決して地震や津波によってのみ起きたものではなく、人間のおごり高ぶった科学文明や目先の見えない経済活動によって、引き起こされたものですが、これは地球の人間にとっては、まだごく始まりの試練だと思います。これまでにもさまざまな重大な事故を世界中の原発は起こしているのですが、電力会社も政府もすべて隠蔽していますね。

今回の事故では、厚生省も気象庁も、国民の健康などは全く考えておりません。目隠ししながら、破局へと進んでいるのです。 日本が広島の原爆によって核を悲惨な状況で体験したと同じく、福島原発は、原発というエネルギー核によって、その恐怖を世界に知らしめる先鞭をつけたにすぎません。人間は、自然界からさまざまなものを取り出しましたが、決して開いてはならない自然界の「パンドラの箱」に手をつけたのが核技術でした。しかし核以外にも、染色体の移し変えや目に見えない科学技術の分野で、さまざまな実験を行っています。それは市場経済という名目で、その流れは世界中で止まりません。


これらの結果は時がたてばたつほどに大きく悲惨な結果として表れてきます。あるものは目に見え、あるものは目に見えず、あるいはゆるやかにその姿を現してきます。欲に目がくらんだ20世紀型の人間たちは、無限の開発を行いながらも経済成長を最大の目標として市場経済を推し進めてきました。中国やインドにおいても、貧富の差や環境破壊、そうしたその矛盾がいたるところに噴出していますが、経済成長に目がくらんだ世界の経済界は反省することを知りません。現在、新興国である中国やインドは、それぞれ100基もの原発を建設しようと躍起になっています。


今回の福島原発の結果を受けて、原発建設の動きは、世界的にはかなりの冷却が予想されるように見えますが、中国もインドも以下5つの理由から強行に原発を推進するだろうと思います。

1)中国やインドは、日本と違って、地震帯ではないし、巨大な津波はやってこない。絶対に大丈夫である。
2)炉心を冷却する電源を、津波のこない高台とか、地震に耐える強固な電源設備を作る。あるいはそれぞれの電気を起こす電源を確保するように設備を作り変える。
3)今回、事故を起こしている1号機、2号機、3号機などの原子炉の設計は、40年という耐用年数も過ぎているし、非常に古い型で多くの問題が指摘されていた。それに比べて現代のフランスやロシアのものなどは全く問題はない。
4)原発を設置しないと、二酸化炭素が地球上で増えて、大規模な気候変動が起きる。そのため原発を慎重に設置し国際協力しながら、管理すれば二酸化炭素の放出量を大幅に食い止めることができる。

5)原発産業は、現代の巨大な利益共同体であり、さまざまな産業の根幹と結びついている。そのため原発を止めることは、こうした産業界に関係するすべての人間にとって大きな不利益を生じさせる。人間社会の経済発展を急激に冷却するものである。 などなどさまざまな理由をつけて、原発を推進していくでしょう。


しかし私は思うのです。放射能で高度に汚染された水や廃炉などを、どのように処理していこうとしているのか?それは地球上にすべて汚染水のように垂れ流しか、あるいは地中深くにすべて隠蔽しようとしているのか。 こうした廃棄物を、21世紀や22世紀の子どもたちすべて残していくのが、20世紀型人間の考え方であり、それはいったいなにをもたらすのか?

今、インドは、無数の核兵器を開発しながらも、同時にガンジス川岸辺やデカン高原に、原発から生み出される高度な放射性廃棄物を埋めることを企画しています。パキスタンも核兵器を振り回しながら、さまざまな放射性廃棄物を野積みしては、被爆者を出しているそうです。しかしその脅威は、ほとんどの人々に理解できません。その地域の人々は読み書きができないからです。。

また中国は、自分のものでもないチベット高原に、そして黄河や揚子江の源流域に、密かに高濃度の放射性廃棄物を埋めていますが、その実態はわかりません。いったいどこに廃棄物を貯蔵しようというのでしょう?その埋蔵方法とは、すべてロシアやフランスが教授していると思われますが、国内の80%のエネルギーを占める原発大国フランスでも、どこに高濃度放射能を埋蔵しているのでしょう!驚くことにそれはまだ決定されておらず、2015年までに最終処分場を決定するというのです。これまではアフリカのソマリアなどの地に捨ててきたといわれていますが、それは本当なのです。


地球は今、現在、そうした放射性廃棄物で大きく膨れ上がっています。これが未来の子どもたちへ残す最大の負の遺産なのですが、その実態や方向性を子どもたちに知らせようとはしていません。それが現代の教育なのです。20世紀型人間が生み出した文明は、人類の本当の幸福を作り出すものではないのですが、目前の繁栄だけを蜃気楼のように見せているのです。 福島原発は、日本の相当数の原発がストップしていく契機になっていけばいいと思いますが、最大の課題は、新興国の中国やインドの原発増設でしょう。

今回の事故によって、こうした原発に歯止めがかからなければ、地球の未来はありえないでしょう。そのために私たちは短期的に、そして長期的になにができるでしょうか?

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この記事へのコメント

  • さとし君

    はじめまして管理人さん。おせわになります。よろしくお願いします。
    フランスのご友人の安全尺度は毎時、0.6マイクロシーベルトですかー。うむー。
    考えれば、空気(ほこり含む)、土、食物、水、衣服(住環境含む)を考えれば0.6×5倍(エレメント)環境=3.0マイクロですからねー。納得できます。3.0×24H×365日÷1000=26.28ミリになるんですねー。掛け算部分は同時被曝日、率100パーセントであるし、大変安全側に計算してますが。。
    2011年04月05日 22:23
  • さとし君

    即逃げろ!に賛同します。米西欧のお方のほうが、数値の恐さをご存知のようです。日本発表数値に不信も起きるわけですね。
    2011年04月05日 22:27

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