東北の被災地を歩きながら考えたこと

2011年5月、私は、福島のいわき市で、原発で被災した子どもと大人たちの心のケアのためのワークショップを行いました。これは絵地図分析という心理的な手法によるものです。そのあとは、宮城の宮城野区、岩手の釜石や大槌などの被災地を、自動車ではなく、ヒッチハイクをしながら自らの足でひたすらに歩きました。これがとても良かった!車の窓から見える風景では本当のものはつかめない。車の窓からではなくひたすらに歩いたのです。そして感じたのです。津波が再度襲ってくることを想像しながら、私は、止まったような時間の中で、人々の嘆きと涙を感じながらも瓦礫の中をひたすらに歩きました。

仙台の市役所前から一本松までバスで行き、そこから海岸まで歩きました。約4キロの道のり。家はことごとく倒壊し、海岸あたりの松の木による防砂林は、津波でなぎ倒されていました。会う人はだれもいません。こうした風景を子どもたちに見せたいと思いました。これこそ現在では、最高の教育だと思ったのです。思考力や想像力とは現場で鍛えられるものなのです。


現在、21世紀における人間の普遍的な生き方を求めて「ヒューマン・リテラシー」を確立しようと、新しいリテラシー活動を行っていますが、今回の被災を体験した時、ますますどうしようもなく難しい課題を感じます。原発は、世界中で廃止の方向へ動く様相を見せながらも、ますます強化されています。フランスでは78%の人々が反対を表明していますが、原発廃止からは程遠い状況です。福島の事故が決定打となって全廃を決定したドイツのような国はほとんどありません。近い将来問題となってくるは、ロシア、インド、中国、韓国などの原発と原発産業でしょう!彼らの頭は強権によってガラス化しているようです。彼らは取り返しのつかない事故が起きないと頭の切り替えはしないのでしょう。いえいえ、取り返しのつかない事故が起きても、決して原発を止めようとはしません。つまり何れの国々も原発による利権構造を失いたくないからです。

どこの国の若者たちも、無限の宿題をかれらの薄い甲羅の上に載せられているようです。その重圧に耐えて、果たして生き延びられるでしょうか? 地中深く埋められた高濃度の放射性廃棄物のガラスの固形物は、早く全廃しないと、世界各国の子どもたちの細胞を永遠にわたって汚染し続けていくように見えます。

政治家になるためには、足尾銅山の鉱毒問題と取り組んだ、田中正造のような人を理想とすべき・・・人々を助けるためにすべてを投げ打って、人生を果敢に生きる!原発問題を具体的に解決するために、田中正造のような政治家が現代どれだけいるかです? 日本に彼のような政治家が一人もいなかったことが、今日の事態を招いています。


宇宙や自然をこよなく愛した宮沢賢治ー彼が生きていたら原発に対していかなる発言や行動をしていたでしょう。原発を賢治は許していたと思いますか?大地や海洋が高濃度の放射能に汚染され、解き放たれた家畜が群れをなして大地を彷徨うとき、賢治の魂は悲しみと怒りでうち震えていることでしょう。広島は核爆弾の投下で世界にその悲惨さを伝え、福島は原発事故で世界にその悲惨さを伝えた。広島は核禁止を世界に広くアッピールし、福島は原発廃止を世界に広くアッピールしました。これが日本が世界に向けて、真の意味での、自己犠牲にしながら世界に貢献する人類の生き方のメッセージでしょう。


地球という自然は生きています。そのため、いつなんどきノアの大洪水のような非常事態が地球に起きるかは誰にもわかりません。地球は激しく息をして、激しくマグマを吐き出しています。このような自然の中で、最も自然から遠い存在が人間的な自然です。ー彼らは決し許されない原発エネルギーを自然の中に見つけ、それをから取り出したのが悲劇の始まりでした。


多くの子どもたちが流された大川小学校で被災し、生き残った二人の子どもたちの証言を聞いて驚きました。2人は当時の苦痛な状況を、鮮明な言葉で表現したその力とその迫力です。二人とも、これからはこうした悲痛な体験を語っていきたいと話していましたが、心に強く焼きついた体験を伝えたいと願うときには、人はだれでも感動的な語り部となるのです。真実はどんなに隠しても隠しても、表れてきます。福島原発での被爆の悲惨な因果は、近い将来、福島や宮城で、最も深刻な形で子どもたちの健康を襲うでしょう!子どもたちを救え!とは現在の日本人の悲痛な叫びです!


福島の子ども達のための緊急署名をお願いします。短い間に世界中から10万人以上が声をあげています。
無視できない数になるまで、ご協力を!詳しくは以下をクリックして下さい。

http://www.avaaz.org/jp/save_the_fukushima_children_1/?tta





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