さらに原発事故があれば日本の再生はありえない。世界の海洋汚染と日本

氷山は水面上には、その10分の1しか顔を出さない。水面下に隠れた10分の9の存在は全く見えない。つまり水面上を見ただけではその全体像はわからない。

およそ原発による被ばくの状況もこれと同じ。人間が把握できうる原発被災の深刻な詳細はわからない。原発被災で可視化できる世界はほんの一部、大部分は可視化できない世界がほとんどである。しかし放射能は、見えないために感じられないために、どこまで深刻にこの問題に対処しているのか全く不明である。しかしこの見えない世界の意味を知ることが今日、ますます重要になってきている。見えない世界を可視化していくことー水面下の危機的存在を明らかにすることが緊急に求められている。

今日では、原発は世界の多くの国に存在している。しかし、原発から生みだされている放射性廃棄物やプルトニウムなどは、人間が滅びても百万年にわたって地球の生き物たちを汚染し続けていくことは、いずれの国も直面している大きな問題であるが、しかしいずれの国々もこれらを無視して目前のエネルギーを取り出すのに血眼になっている。
画像

2011年11月、日本の海洋研究開発機構は、事故から1ヶ月後には原発から2000キロ離れたカムチャッカ沖の深海5千メートルからもセシシウムが確認されていたと発表した。なぜこのように遅い発表であるのか、政府関係の研究機関は、すべてこのように不都合なことはすべて隠蔽しようとしている。原発事故の当初からして・・・・・

深海の濃度は現在分析中だが、これは予想されたように、日本だけでなく世界の海の深海の生命に与えている影響ははかりしれない。海洋王国の日本が、世界の海洋に与えたダメージによって、これからの人類の健康にはおそろしい髑髏のマークが点灯し始めた。海の水が腐り始めたのだ。放射能の存在は、煮ても焼いても、あらゆる対策を決して無くすことはできない。

11月25日の朝日新聞は、「福島県中央部を流れる阿武隈川から海に流れ出る放射性セシウムの量が1日あたり約500億ベクレルにのぼることが京都大、筑波大、気象研究所などの合同調査で分かった」と報道している。これによると「福島第一原発事故に伴い、東京電力が4月に海に放出した低濃度汚染水のセシウムの総量に匹敵する」というのである。もはや声が出ない。

「阿武隈川は福島県郡山市や福島市を北上、宮城県岩沼市で太平洋に注ぐ。流域面積は5400平方キロで、事故による汚染が大きい地域が広く含まれる。京大などは文部科学省の委託を受け、6月から8月にかけ、本流の中流や河口付近、福島県内の支流で流量や放射性セシウムの量などを観測。運ばれるセシウムの総量をはじき出した」というものであるが、こうした汚染が海洋をどのように変化させるか、継続的な監視活動が必要なのは言うまでもない。日本の学術機関は、総力をあげて調査や対策を取らなければならない。

日本はこのことに関して、世界に対して明確な説明も謝罪もない。自然への垂れ流しはどうしようもないこととして、説明しようとも思っていないのであろうか。もちろんん賠償問題も起きてくることを予想しているので、そうしているのであろうが、日本政府とは常にそうして国の内外でも同様に隠蔽するのが常である。世界の人々や生き物への責任をきちんと果たしていくのは、海洋国家としての最低限の責任ではないだろうか?

恐らく今回の原発事故によって、見たくはないが、日本は自滅への道に立ったのであろう。チェルノブイリ原発事故によって、ソ連という体制が滅びたように、日本は福島原発によって莫大な予算を放射能対策に充てることになり、もはや国家としての破局は避けられない。こうした状況で再稼働などとは想像することもできないのは明らかなことだ。さらにもう一度、大事故があれば日本の再生はありえない。

福島原発から、三陸沖に捨てられている放射性汚染水は、太平洋のプランクトンや微生物などに無限の悪影響を及ぼしている。汚染の海流は世界へと流れていく。そして今、世界中に存在する500基もの原発の存在は、、膨大な水によって炉心を冷却しながら、放射能を含んだ温排水を川へ海へと放出していく。無限の被ばくが地球上で始まっている。この被ばくした海とともに、人類は長い疾病への旅に出発するのであろうか。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック