ヒューマン・リテラシー(Human Literacy) とは、「人生や世界の普遍的な目的に向けて、人間力を高めるすべての表現力」のことを意味しています。これは文字の読み書きだけではありません。人間の豊かな感受性を通じてのさまざまな表現行為すべてを意味しています。これは私が、アジア地域の識字教育の経験の中から作り出したコンセプトです。
これは言葉や文字や身体などによる表現力であるとともに、他人の苦しみの軽減のため自分もできる具体的な行為(アクション )を作り出し、人間として人間らしく生きていくための人権確立の行動を意味しているのです。
文字や言葉や映像などによって表現される世界は、「人間のありかた全体に真摯なる責任をもつことが必要」で、どれだけたくさんの知識や情報をもっているかではなく、その方向が正しい方角を向いていることが問題なのです。
例えば、原発報道ひとつ取り上げても、どこまで私たちは、真実を知っているでしょうか?そしてどこまで、自分にできる真実の実現を行っているでしょうか?リテラシーとは彼方にある考え方ではありません。此岸の自分自身から始まる生き方を意味しています。
ヒューマン・リテラシーとは、「人を殺さず、人を生かし、争いをなくし、人間同士が信頼できる世界をつくるために実現していく人間力」と考えています。
このヒューマン・リテラシーを把握するために、「こころの絵地図分析」というワークショップを行っています。次回は5月21日(木)です。
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