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zoom RSS 子どもを生かす言葉、人間を生かす言葉

<<   作成日時 : 2017/12/04 17:31   >>

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子どもはたった一言で、立ち上がれないほど深く傷つくことがあります。それは大人も同様ですが、特に子どもの場合は、人生経験が少ないだけに言葉による損傷は大変甚大なのです。現代の子どもは、いかにも平気な顔のように見えますが、実は満身創痍、体には、無数の言葉の矢が突き刺さっていることがあります。大人からの信じられないような言葉、無慈悲な友人の言葉、がっかりさせる両親の言葉など、これまでに体験したことのないショックの言葉など、全身にまるで鉄砲の弾や矢のように、言葉が深くつき刺さっているのです。しかしこうやって人は成長していくのですが・・慣れという体験を余り持たなかったときには大変です。

 周りから「死んでしまえ」と言われても 約80%の子どもは心の隅で笑い飛ばして自己防衛ができるのですが、約20%の子どもは自己防衛ができずに時と状況の中で「本当に死ぬ」ような局面に陥るのではないかと思います。子どもにとって、死は決して遠くにあるのではないようです。とくに子どもは、自分がどのように他人に見られているか、どのように他人に表現されているかを非常に気にしている存在で、それだけに自分の欠点や問題点を友だちに言いふらされたり、ネットに誹謗中傷を書き込まれ勝手に流布されたり、肉体的精神的に侮辱されたときには、子どもの思考や精神はだれであっても崩壊の危機に直面するのです。


特に子どもの場合、敏感な感覚が異常に損傷して、生涯にわたって心の深層に深い痛みを形成していくのです。人間はいつも自分のことを考えている存在ですが、子どもの存在ほどいつも自分自身のことを一生懸命に考えている者はいません。それはまるで海岸に流れ着いたガリバーのように、こどもはいつも無数の目に見えない縄で縛られているのです。その中でも言葉は、平気で子どもたちを殺すことがある非情な縄なのです。もちろんたくましく子どもを蘇らせることもあります。「言葉を生かす」とは、現代のような情報化時代に、もっとも大切なコミュニケーションの技術です。
ところで、どのようにしたら、言葉で子どもたちを生かすことができるでしょうか?それはただ誉めることではありません。ただ激励することでもありません。子どもに対しての生きた言葉とは、それはあたかも植物を育てるように”太陽と土と肥料と水”のような役割や機能を果たす言葉が必要ではないか。それは単なる暖かい言葉や激励だけではなく、生き物にとっての多様性と、必要性に応じて子どもの欲求を最も満足させる言葉が相応しいのです。それは、子どもが最も困っているようなとき、最も危機に瀕しているような時に、発せられる言葉こそ、子どもには最も心にしみる言葉となるのです。例えて言えば、成長していく植物のケアによく似ています。太陽の光のように、土のように、肥料のように、水のように、必要に応じて大胆に剪定(せんてい)していくように、病害虫がついたときに対処する言葉と行動も必要ではないでしょうか。


子どもが大きく傷ついたとき、たった一言で、その傷を癒すことはできません。多様で持続的なケアーがないと”植物”のように枯れてしまうのです。子どもの成長では決して油断しないことです。そしていつも考えておくべきことは、「深く思いやりをもった言葉」を子どもに発しようとすることです。そうするとそれはたった一言でも「瀕死の子ども」でもいくらでも蘇ることがあるのです。子どもは容易に、言葉によって生きたり死んだりしているのです。


テレビで、アメリカ南部の農園で働いている黒人の若者にインタビューしていました。「なぜお父さんの農園を継いだのですか?」すると若者は、「あるとき、学校の先生の言葉を聞いて、とても励まされたからです」と答えました。「どんなことを先生が言われたのですか?」すると若者は、「・・・あるときクラスで、私の家は綿花農場をやっている」と発表したら、クラスのみんなが大笑いして馬鹿にした、というのです。「とても恥ずかしかった」そうです。

 すると先生は「みなさん、彼のお父さんの綿花農場は、他人から土地を借りた農場ではなく、自分で持っている農場なんです。南部ではそれだけでもすごいことです。そしてお父さんの農場は、毎年、たくさんの収入もあげておられるのです」と答えたそうです。そうしたらみんなすぐに笑うのを止めて、彼に尊敬の眼差しを向けたというのです。そのときの誇らしい体験で、彼は、将来は、父の農園を継ごうと決心したというのです。


先生の一言、本当に大きいですね。先生のたった一言が、子どもたちを生かしも殺しもする。私の友人で有名になった画家がいますが、彼は高校生のとき、いつもクラスでは52番中の52番の成績ーいつもみんなから、馬鹿にされていたそうです。ところがある時、国語の先生からみんなの前で、「おまえのテスト成績は本当によくないな。しかしお前が書いている線はとても素晴らしい。美しい。もし絵を描いたら大成するだろう!」と先生は、たった一言言ったというのです。


しかしそれを聞いた友人は、欣喜雀躍(きんきじゃくやく)、すぐに絵を描き始めたそうです。そして二浪して難関の芸大を突破して、ついにプロの著名な画家になったそうです。あのときの先生の一言が、なかったら、おそらく画家にはならなかったでしょう、とは彼の言葉。


今日も、日本のどこかの学校で、福島出身の生徒がいじめにあっているかも知れませんが、先生が生徒の気持ちを慮ってどのように生徒の身になって丁寧に対応できるか、大きな課題を抱えている日本の教育現場です。なぜって、原発で被ばくしたのは、福島県だけではありません。日本列島1000キロ以内に住む人々は、みんな同じように被ばくしているのですからね。・・・・・・・




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