コンキチー「孤独なキツネ」の舞台が始まった!

コンキチの創作を書き始めたのは 1975 年、もう46年前になるんです。当時、遊学していたド イツのミュンヘンにあるアパートの6階で、小雪が舞っているアルプスの方角を眺めながら、 ふと思いついて書き始めた寓話です。そのとき私は26歳、毎日、バイエルン州立図書館に通 っていました。そして人生を限りなく夢想していたのです。 その頃は、春になって暖かくなったら、ドイツから汽車で出発し、トルコの黒海を船で渡り、シ ルクロード経由でインドのシャンティ二ケタンへ遊学を始めようと考えていたときでしたが、降 り積もる雪を見ているうちに、私はふと生まれ育った広島の山間部にある故郷を思い出して いたのです。故郷にも、同じように今は雪が降っているだろうなと想像したとき、不意に雪の中 に一匹のキツネのイメージが浮かんできたのです。 「そうだ!キツネの物語を書こう!それは私自身の生き方を表現するものになるかも知れな い。そのキツネは、山の自然を破壊され、絶望感とともに、人間へのあこがれなど複雑な気持 ちを持って、人間に変身する―そして山を下り、会社人間となって夢中で働く人生。しかし、キ ツネを待ち受けていた人間世界とはいったいなんだったのか? 人間は生涯をかけて生きるために懸命に働く仕事の意味はいったい何か、人生とは?生活と は?幸せとは?私自身の人生を重ね合わせながら、1篇の創作に10年もの歳月をかけて 「コンキチ」の物語を書き上げてみたのです。この物語が初めて刊行されてか…

続きを読む

紀元前180年頃ギリシャ人によって建設されたシルカップ都市遺跡と子どもたち

パキスタンのガンダーラ地方には無数の文化遺跡がありますが、この遺跡は紀元前180年頃ギリシャ人によって建設された都市遺跡のシルカップ遺跡です。整然と区画され中央には幅7mくらいの大通りがありました。当時1万人が住んでいたと言われています。中央の階段の両側にはそれぞれタタール風、インド風、ギリシャ風の3つの門が彫刻されており、門の上には双頭の鷲が彫られています。 子どもたちが近くの遺跡のそばで遊んでいました。目の青い子どもも混じっていて、シルクロード文明の大きな広がりを感じました。みんないい表情をしているでしょう。 https://www.facebook.com/shinji.tajima.129/posts/839463849403346

続きを読む

西ベンガル州への1400キロの鉄道の長旅に行ってきました。

2015年3月23日。インドのデリーから1400キロ離れている西ベンガル州への鉄道の長旅からようやく帰ってきました。昨夜は特急寝台車にて1泊、なんと18時間もかかりました(笑)それにしても楽しかった!命の洗濯をしたような気持ちです。なんと数十年も若返った気持ちです(笑)これは私の里帰りともいう6日間ーなんと40年ぶりに、その昔、青春時代を過ごした西ベンガルにあるロビンドロナート・タゴールの設立したVISVA BHARATI(Santiniketan)大学 に行ってきたのです。 40年も過ぎると、自然環境や社会環境などありとあらゆる存在が大きく変わっていましたが、全く変わらないものもたくさんありましたね。私は当時から大学院の哲学科には籍は置いたものの、ほとんど学校へは行かず、住居のあったロトンポリの砂漠の近くに住んで、豊かなベンガルの自然や、少数民族のサンタール、吟遊詩人のバウルなどの世界を堪能していたのです。私にとってのキャンパスは、学校へ行けない村の子どもたち、村人たちが直面している貧困や、今までに見たこともない華麗な花や鳥、ロバや野良犬などおもしろい動物の存在でした。 今回は、デリーの国立文学アカデミーから刊行された10冊(英語版2冊、ヒンディ語版など8冊)の本を、タゴール国際大学(VISVA BHARATI)の副学長に寄贈するのが主目的でしたが、これは大変喜ばれました。インドは現在、河川の深刻な汚染を始め、原発開発など環境問題が非常に大きな課題になっているからです。わざわ…

続きを読む

突然出現した岡倉天心・・・・

    40年前、私が遊学していたインドの西ベンガル州のシャンティニケタンにあるロトンポリの砂漠状の荒野の辺りには、私の家とKPセンという老夫婦の2軒しかありませんでした。そのため時々、お隣のKPセンの家に遊びに行っていたのですが、KPセンは、ロビンドロナート・タゴールが作詞作曲した歌「ロビンドロションギット」をよく歌って下さったのです。その歌は人生や自然について、実に深い意味をもった素晴らしいものでした。私もいくつかベンガル語で学んだことがありましたが、かれの歌はどうやらタゴール自身からの直伝のようでありました。 そうしたある日、KPセンの夫人が突然「わたしの父はオカクラから刀をもらったことがあります」と述べたのです。そのとき私は、笑いながら聞いていましたが、あとになってよく考えてみると、それは「オカクラ 岡倉ー岡倉覚三、つまり後の岡倉天心だったのではないか」と思われたのです。当時、彼は、日本から横山大観、菱田春草などを引き連れてシャンティ二ケタンの地によくやってきていました。彼は「アジアは一つ」という理想を掲げながら、ベンガルのタゴールたちと一緒に、新しい美術運動を起こそうとしていた1901-1902の頃です。 そこで今回は、時間もあったので、KPセンの家を訪ねて、「日本刀をもらったご夫人の父はいったい誰だったのか」を詳しく調べてみることにしました。リキシャに乗って約15分でロトンポリに到着。そこでKPセンの家を尋ねたら、もうお二人とも亡くなられていましたが、そのタゴールの親戚…

続きを読む

赤えんぴつ&青えんぴつ 

   これはインドとパキスタンのカシミールを題材にして、南アジア地域で13年かかって共同編集・出版したICLC(国際識字文化センター)の4冊の「平和絵本」の中の1冊です。この絵本は、パキスタン側の参加者が構想を書き、インド側の参加者が絵を描き、ICLCが編集しました。 「赤えんぴつと青えんぴつ」 「文房具のお店で、赤えんぴつと青えんぴつが、それぞれ自分の将来のことを夢見ていました。「二人は、どんな人生を生きるんだろうね!でも二人とも、人生では思い切り働いて短くなって人生を終えるときには、再会して人生を語り合おうね」と約束しました。 それから赤えんぴつは兵隊さん、青えんぴつは先生に買われていきました。兵隊さんに買われた赤えんぴつは、次の日から、いつも人を殺すことや作戦ばかりを描き出していきました。大地は赤く染まっていきました。一方、先生に買われた青えんぴつは、人生に困ったこどもやおとなたちをいつも励ましては、たくさん言葉を生み出していきました。そして二人とも短くなって人生を終えて、焼却場に捨てられたとき、偶然出会ったのです。 「あっ!赤えんぴつさん、どうだった?あなたの人生?」「・・・・うううん。私が兵隊さんの人生で夢中で書き出していたのは、いつも戦(いくさ)のことばかり、人を殺すことでに夢中だった。どこもかしこも赤一色に染まって・・とても悲しい人生だった」 「青鉛筆さん、あなたははどうだった?あなたの人生も悲しかった?」「・・わたしはね。いつも喜びの言…

続きを読む

「ビックリ星の伝説」の寓話の結末より

・・・・・・「さようなら、地球人たち。この宇宙には、君たちほど驚異的な生き物はいなかった。宇宙には限界がないが、地球人の世界には終わりが来てしまったようだ。地球人の文明は、あまりに早く発展し、変化し、そして宇宙の余りにも多くの生き物が、地球文明に望みをかけ過ぎてしまった。何千年何万年もの成長と発展の末に、人間は結局、人間自らを滅ぼしてしまうような文明を創るとは❓・・・・・。つまり、すべての「人間の進歩」とはすべては巨大なまやかしだったのだ。あぁ、人間たちよ!君たちの手が作りだした言葉と両手とともに、君たちそのものが、いちばん驚きに満ちた存在だったのだ。」 知恵者はゆっくりとみんなを振り向きながら、やさしい声で言いました。 「この広い宇宙のどこかに、我々の知らない真実の言葉と、やさしい両手で作られている星があるかもしれない。希望を探そう。希望という言葉は、生き者にとって、特に若者にとってはいちばん大切なものだ。もし希望が宇宙にないならば、若者たちー君たち自身で希望を創り出す努力をしなければならない。希望は驚くことよりも、我々にとってはもっともっと大切なものだ。」 びっくり星の人々は、宇宙の新しい惑星での希望を求めて、飛び続けました。今。かれらがどのあたりを飛んでいるのか、あるいはどこかに着陸したのかまだ誰も知りません。宇宙の静かな闇の中で、無数の星がまたたいています。びっくり星の悲劇のことは何も知らないかのように・・・・・・ From the end of the parab…

続きを読む

西安にて4冊の寓話の出版記念会開かる

    2019年7月28日、中国の西安(古代の長安)にて、山東教育出版社によって4冊の寓話本の出版記念会が行われました。中国各地から作家や出版人が駆けつけて賑やかな出版記念会となりました。 中国の作家たちの発言で気になったこと「中国には、これまで青少年向けには、絶望的な結末や希望のない物語はほとんど存在しなかったが、あなたの作品は内容のほとんどに希望がなく戦争や死や環境破壊を扱っておりわれわれにとっては実に新鮮な驚きです。これは中国の若い読者だけでなく創作者にも大きな影響を与えるでしょう。現代中国は苦悶しているのですから。」と指摘されたことでした。 出版に際しては、中国の関係者の皆さまに心から感謝申し上げます。西安は、古代中国の「長安」の都。古代より政治の中心地として、周から秦、漢から隋、唐と十数の王朝の都として二千数百年栄えてきた都です。日本文化に最も馴染みの深い都です。 これら3冊の物語の本の序文を書いて下さったのは中国のアンデルセン賞作家・北京大学教授の曹文軒さんです。序文は5ページにわたっています。翻訳は児童文学者の季穎さんです。 https://tajimaiclc.at.webry.info/202007/article_32.html 曹文軒氏の序文 北京大学教授、前東京大学客員教授、国際アンデルセン作家賞受賞(2016年)   今年2019年の一月、私は東京の小さいな居酒屋で田島伸二さんに会った。時間は長くはなかったが、話…

続きを読む

A person who has never been stepped on does not know the …

  Having been engaged in education and cultural activities in the Asia-Pacific region for many years, fortunately or unfortunately, I have always encountered the past wars that Japan has fought in various countries. The first was the Philippines, which was the grave of General Tomoyuki Yamashita when I stopped by on my way home from a literacy workshop in the village. A brave general who was said to be a Malay tiger, he was a Japanese soldier who was hanged as a war criminal in this area after capturing Singapore. Participants in the workshop ranged from Malaysia, China, Papua New Guinea, Indonesia, India and the Philippines. So, in front …

続きを読む

踏まれたことのない人間には、踏まれた人の痛さはわからない。

私は長年、アジア・太平洋地域で教育や文化活動に従事してきたので、幸か不幸か、いつも日本が行った過去の戦争にさまざまな国で遭遇してきました。最初は、フィリピン、それは、識字ワークショップで村落を訪れた帰りに立ち寄ったところ、山下奉文大将のお墓でした。マレーの虎と言われた勇猛な大将でシンガポールを攻略し、この地で戦犯として絞首刑になった日本の軍人です。 ワークショップの参加者には、マレーシア、中国、パプア・ニューギニア、インドネシア、インド、フィリピンなどからさまざまでした。そこで私は、その墓を前にして、日本人として重たい空気の中で、みんなに一言しゃべらざるを得なかったのです。「かって日本はアジアの国々に侵略して、多数の人々に、たとえようのない苦しみや大きな損害を与えたことがありました。大変申し訳ありません。私は戦後の広島生まれですが、戦争については日本人の1人として心から謝罪したいと思います。しかし今回は、私はこうやってみなさんと一緒に「識字教育」で、アジアのために働けるのは、とても幸せなことだと思っています。感謝します。」と涙を浮かべて述べると、みんなうなずきながら、心から聞いてくれました。     また数年前は、中国の南京師範大学で開かれた「絵地図ワークショップ」に参加したときには、ワークショップの閉幕式で、南京市に住んでいる若い大学院生のキラキラ輝く瞳を前にして、どうしても「南京虐殺」についても一言しゃべらなければならない雰囲気を感じました。これは義務や責任というより…

続きを読む

Twenty years ago, every day I did "textbook production in…

In September 2001, I was asked to cooperate with a Japanese NGO's library activities at the Mekongka refugee camp in Burma, where the Karen people live in Thailand. For many years, I have been conducting literacy education, creation, library activities, etc. in Asian countries through UNESCO, etc., so I immediately agreed, "Of course, I am happy to cooperate with you at any time." We headed to the Mekongka refugee camp in the Thai border area. At that time, the Karen people were in a fierce conflict with the Myanmar military government, and there were constant military conflicts around the border. At that time, more than 100,000 refugees were …

続きを読む

20年前、カレン民族の難民キャンプで「2日間の教科書製作」を行った日々!

2001年9月、私はタイにあるビルマのカレン民族の住むメコンカ難民キャンプで、日本のNGOの行っている図書館活動への協力を要請されたことがあります。私は長年、ユネスコなどを通じて、アジア各国の識字教育・創作・図書館活動などをアジア全域で行っていたので、「もちろん喜んでいつでもご協力できます」とすぐに快諾。タイの国境地域にあるメコンカ難民キャンプに向かった。  その当時、カレン民族は、ミャンマーの軍事政府と激しく対立し、国境周辺では絶えず軍事衝突が起きていた。そしてこの難民キャンプには、その当時は約10万以上の難民が国内よりタイ側に避難して生活していた。依頼された目的は、その難民たちが日本のNGOの協力で開設している図書館のスタッフ養成や、教科書の改訂、紙芝居、絵本の創作などであった。また難民の若者たちへ職業訓練も含めて紙漉き技術のノウハウを実習することであった。 初日は、竹で美しく作られている図書館を運営しているカレン族の女性たちから話を聞いたが、その当時、図書館の本は、すべてカレン語で製作されていた。私は当時、ミャンマー国内で基礎教育のアドバイザーを行っていたこともあり、すぐに担当者に質問した。「本の言語は、全部カレン族の固有語のカレン語ですね。カレン語で出版したい気持ちはよくわかりますが、将来みんながミャンマーに帰還して、ミャンマーで生きていきたいとき、もしミャンマー語が理解できないと、言葉のコミュニケーションが全くできません。これでは大変困難なことになります。どうぞミ…

続きを読む

「海ゆかば」がNHKから放映されて

2015年7月24日、名古屋で逝去された元小学校教師・丸木美術館前理事、ピースあいちの現運営委員の吉川守氏との出会いは、2010年8月6日、私がNHKテレビから流れた「海ゆかば」について、下記のブログ記事を書いたことから始まりました。吉川さんは、この記事を読んだと言って、わざわざお友達と一緒に2010年、名古屋で行った私の講演会を訪ねてこられたのです。その頃、吉川さんは、この「海ゆかば」の曲がNHKから流れたことをめぐって主催者と激しい論争を行っておられたのでした。 私たちはたちまち意気投合し、その後は、沖縄のフクギの劇や「人権と教育の会」などいろいろご紹介していただきました。ところが昨日の突然の訃報、私は大変大きなショックと悲しみに包まれています。「生ある者は必ず滅していく」のは頭ではよく理解してはいますが・・・・私の小さなブログ記事から始まった「吉川さんとの素晴らしい出会い」に、心から感謝しながらご冥福をお祈りしするものです。合掌 <ブログ記事>2010年8月6日の「原爆の日」に、NHKから流れた「海ゆかば」の曲 原爆が投下された8月6日の夜の午後8時45分からNHKテレビの関東圏ニュースで、広島忌の音楽コンサートの様子が報道されました。原爆犠牲者の鎮魂の音楽コンサートは、とてもいい企画だと思いましたが、その中に「海ゆかば」という軍歌が歌われていたのです。 私は戦後生まれでもあり、軍歌のことを余り知らなかったので、「ひょっとして「海ゆかば」は、「平和…

続きを読む

目黒区内の小学校で3日間連続で行った「絵地図ワークショップ」への子どもたちの反応!

目黒区内の小学校で2019年3月6日ー3月8日まで行った「絵地図ワークショップ」の子どもたちの感想文が70通送られてきました。全員で70名。これを読んで、私は感動の余り一晩中眠れなかったほどです。万歳!子どもたちの感性や考え方は素晴らしい! 日本全国の崩壊しそうな学校やクラスで、絵地図ワークショップを是非行ってもらいたいですね。子どもたちに、いい環境とテーマをきちんと与えれば、彼らは次世代に向かって、思い切り自由に、創造的人生や社会を築いていくのはごく自然なのです。ああ、嬉しい!以下感想文を数通掲載します。 ー「いつもの授業ではできない、又いつもとはちがった新しい経験を卒業前にしてくださりありがとうございます。今日学んだことを中学、高校、大学、大人、老人になってからも活かし続けていきたいなあと思いました。今回は考えたこともないことを考え、自由に楽しくできました。楽しかったのに想像力もまかなえることができるというものすごく最高の授業となりました。」 ー「私たちのグループは、もしドラえもんがいたら」というテーマにそって考えていきました。最初ドラえもんには、あまりデメリットは無いのではと思いましたが、考えてみるといろいろとデメリットはあるなと感じました。そこから一方の見方で見るのではなく、色々な方向で見ることが大切だと分かりました。私は他の人達の発表を聞いているときも、他の人達も色々な方向で見ているんだと感じました。このことが分かったのも絵地図のおかげです。」 ー「僕はグ…

続きを読む

ビジョンはどこからやって来るのか?

かって私は、2005年頃、軍政下におけるミャンマーで雑誌のインタビューを受けたことがあります。長時間のインタビュー記事が掲載された後、編集者に反応を聞いてみると「読者からはかってないいい反応がありました」と大変喜んでくれたあと、「検閲はたった1か所だけでした」というのです。「それってどこでしょう」」と尋ねると「社会の事実や真実を次世代にきちんと伝えていくことが大切だ」としゃべったところがすべて削除されたとのこと・・・「なるほど」軍事政権とは、いつも事実や真実を伝えていくことを極度に恐れていると痛切に感じたことでした。 原発ゼロ社会を達成したドイツのある専門家が、「日本には世界に誇るものはたくさんあるが、ビジョンがない」と言い切った。ビジョンがないということ、それは「日本人は、刹那の時間内でしか具体的に物事を把握できない民族」だということである。つまり50年後や100年後など未来へ向けての日本人の生き方の時間空間を描けないということである。確かに近年、日本には、ビジョンらしいものは全く生まれていない。その理由は、現在形は余りにも忙しく、過去にも未来にも目を向ける時間的な余裕が全く無かったということもあるが・・・ なぜビジョンが日本に生まれないのか?その答えは明瞭である。未来とは、現在から描くものではなく、過去の膨大な時間の中から描いていくもので誕生するものである。考えてみると、日本は歴史問題に限らず、自分たちにとって忌まわしい体験はすべて忘却しようとしている。そして事実ではない日…

続きを読む

Where does the vision come from?

Where does the vision come from? Why do Germans say "Japanese people don't have a vision"? I once had a magazine interview in Myanmar under the military junta around 2005. After a long interview article was posted, when I asked the editor about the reaction, he was very pleased that "there was a good reaction that the reader did not measure", and then "there was only one censorship. ". When asked, "Where is that?", All the places that said "It is important to properly convey the facts and truths of society to the next generation" were deleted ... "I see." What is the military government? I felt painfully that I was extremely afraid to tell the fa…

続きを読む

命の文字の手紙を書いたまなみちゃん

「ままへ。いきてるといいね。おげんきですか、おりがみとあやとりと ほんをよんでくれてありがと」、「ぱぱへ。あわびとか うにとか たことか こんぶとか いろんなのお とてね」の手紙を書いた昆愛海(こん まなみ)ちゃんという4才の女の子 岩手県宮古市の昆愛海ちゃん(当時4才、5月10日で5才)は、3月31日に「ママの帰りを待っている 入り江を見つめる女児 父の携帯を握りしめ」という読売新聞の記事で取り上げられた女の子です。 この記事を書いたのは立石紀和カメラマン。彼は震災から一週間後、津波に襲われた宮古市の手鶏という漁村で愛海ちゃんに出会った。愛海ちゃんは地震の時は保育園にいて、迎えに来たお母さんと自宅に戻った。自宅は高台にあり避難所になっている小学校と隣接していて安全なはずだった。                                                                 しかし帰宅した瞬間、30m超える巨大津波が襲ってきて、両親と妹の蒼葉ちゃんと愛海ちゃんは津波の引き潮にさらわれた。愛海ちゃんは背負っていた通園用のリュックが漁に使う網に引っかかったために、一人だけ奇跡的に助かり、同じ地区の親戚宅に引き取られ、孤立状態で4日間を過ごした。一週間後に市内の内陸部に住む祖母の静子さんに会うことが出来た。「表情は沈んでいて、何も話さず、言葉を忘れてしまっている」状態であった。 そんな時に立石カメラマンは愛海ちゃんに出会った。彼はそれから時々愛海ちゃ…

続きを読む

Save Myanmar! Reject Military! Save Youths!

ミャンマー軍事政権は、不法な軍事クーデターを行ったあとは銃剣の暴力で70名以上を銃撃し殺して、ミャンマー市民を大弾圧して殺戮しています。 これまでに多くの市民が、連日、軍事政権によって多数殺傷されていますが、決して市民は屈しません。がんばれ!ミャンマーの市民たち! 国連を初め欧米各国は、現在、ミャンマー軍事政権への制裁を強めていますが、中国やロシアは制裁には参加してません。憤怒! 最大の支援国日本は、ODAを全てストップして軍事政権への制裁を開始すべき。ミャンマーを救え! After conducting an illegal military coup, the Myanmar military government has begun to slaughter Myanmar citizens with bayonet violence. Many citizens have been killed by the military government every day, but they never give in. Do your best! Myanmar citizens! Western countries, including the United Nations, are currently tightening sanctions on the Myanmar military government, but China and Russia are …

続きを読む

インドの国立文学アカデミーから刊行された寓話は、全部で10冊

インド国立文学アカデミー(創立60周年記念)から2冊の創作本を刊行していただきました。Book Launching Ceremony 2015 in Delhi, India by The National Academy of Letters of India ... 2015年3月14日(土曜日、デリーにあるインド国立文学アカデミーから(今年は創立60周年記念)2冊の創作本を刊行していただきました。またヒンディ語版なども現在準備されており、これまでに刊行された寓話は、全部で10冊となります。「びっくり星の伝説」や「大亀ガウディの海」など、環境問題や文明問題についての哲学的環境寓話が中心ですが、私が挨拶にたって、創作の目的や太平洋での核汚染のことを話しましたら、あとで多くの人が、ガンジス川の深刻な汚染について話してくれました。デリーの大気汚染にしても、中国と並んで最悪な環境に置かれているようです。 また一般的なインド人の日本に対しての感想は、非常に好印象の人々が多いのですが、中でも子どもたちや主婦層には、特にテレビ番組のアニメ、「ドラエモン」や「鉄腕アトム」が果たした役割が大きいようですね。いざとなると、日本のドラエモンやノビタや鉄腕アトムが、必ず助けに来てくれると思っているのでしょうか?日本の科学技術に大きな期待を抱いているようです。日本の深刻な課題も是非そうやって助けてほしいものですが・・・・・???

続きを読む

知っていますか?「恩送り」・・・・・

劇作家として有名な井上ひさし(1934-2010)は、不遇な幼時期を過ごした。井上は、幼い頃、父と死別し、義父の虐待を受ける子どもだった。貧しさのため母に手を引かれて児童養護施設に預けられた井上は時々、不良少年と付き合い、中学生になると店で物を盗んだりもした。ある日、彼がある本屋で国語辞典を盗み、本屋のおばあさんに捕まった。おばあさんは「そんなことをすれば私たちはどうやって暮らせるのか」と言って、井上に裏庭にある薪を切らせた。 そのおばあさんは薪をすべて切った井上の手に、国語辞典とともに、辞典代を差し引いた日当を握らせた。「こうして働けば本を買える」。後に作家になった井上は文集で「そのおばあさんが私に誠実な人生を悟らせてくれた。いくら返しても返し切れない大きな恩」と回想した。彼は作家として有名になり、故郷の山形県川西村に自分の蔵書を寄贈して図書館をつくったほか、現地の農民を対象にした農業教室「生活者大学校」を設立した。またその本屋があった岩手県一関市で生涯、同僚と一緒に無料文章講習を開いた。これを井上は「恩送り」といった。誰かから受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の人に送る。そして恩を送られた人はまた別の人に恩を渡す、恩がぐるぐる回る世の中をつくろうという趣旨だった。 ー私はこの記事を読むたびにいつも感動の余り、涙が流れるのを覚えます。幼い井上ひさしと本屋のおばさんとの出会いー井上ひさしの幸せな人生は、このおばさんとの温かい出会いによって始まったのです。 …

続きを読む

異議申し立ての出来ない日本人、批判能力を持たない日本人は、コロナ禍に苦しみながら音もなく沈みつつある

   人類の歴史で日本人ほど大きな天災や人災に見舞われた民族はどこにもいません。またその中からきちんと学んで反省していない民族も世界には存在していません。もし日本人と同じような体験をした民族が、どこかにいると思うなら、遠慮なくご指摘下さい。100年ごと、いえいえ30年ごとに繰り返される日本の大地震、そして大津波など自然環境は世界史の中でも最も過酷で凄絶なのです。   しかし、日本人の人災は、自然災害をはるかに上回り、過去には侵略戦争の結果、原爆被爆を二度も経験したり、さらに福島では3基の原発炉心がメルトダウンするという非常事態も進行しているのです。しかしこうしたことに日本の政治も経済も文化も全く懲りずに、原子力ムラを中心とする利権団体とともに、巧妙な仕掛けで「再稼動」なるものを目指しているのです。これはすでに明確なる犯罪集団です。これまで原発神話などを天から、あるいは文科省などから振りまいては、人々を平気で騙してきた政府や東電は、今再びオリンピックの陰に隠れて、再稼動をやろうとしているのです。  だれも想像も計測もできないほどの高濃度の放射能汚染水を、無限に太平洋に垂れ流ししながらも、なんの抜本的な対策も立てられない政府や東電の能力・技術には、すでにアウトが示されているのです。「これ以上の原発稼動は日本では不可能」という結果が出ているのですが、日本人はどうしても政治を自分たちの手や力で動かす事ができないのです。かくしてこれからも人類が経験した事のない人災が日本では無限に続…

続きを読む

「フクロウの声」

さまざまな生き物を飼うと面白いですね。実際お世話は大変ですが、これは子どもの時の思い出。農家であった私の家には、さまざまの動物がいました。牛、ヤギ、羊、鶏、フクロウ、犬、猫などなど。   その昔、秋が深まった頃、子牛が売られたのですが、母牛は子牛を探して一日中、悲しい声で鳴き続けました。60年過ぎたいまでも生々しい声が脳裏に残っていますから、母牛の嘆きようは大変なものだったのでしょう。また頑固な性格の山羊のミルク絞りはいつも私の役目でとても大変。山羊はたくさんの雑草を食べますから、夕方にはお乳は張って張って固くなっていますから、ちょっとでもお乳に触ろうものなら、山羊は痛がって大騒ぎ。すると絞ったミルクをよくこぼしてしまって結局は愛犬コロの飲み物となっていました。これはフクロウを飼っていた中学生時代の思い出。 「フクロウの声」   私が中学生のとき、ある日、山仕事から帰ってきた父が、奥山の池のそばの大きな松の木の下でフクロウの子どもを見つけたと話してくれました。私は中国山脈に囲まれた田舎に住んでいましたが、フクロウの子どもなんて見たこともありません。私は大喜びして、そのフクロウの子どもを捕まえにすぐに裏山に向かったのでした。そして大きな松の木の下に着いたとき、なんとすぐそこに、真っ白な産毛の可愛らしいフクロウの子がいたのです。そしてフクロウの子は、少し走ったのです。     私はもう夢中になってペットでも抱くようにフクロウの子を抱え込むようにして手で捕まえたそのとき、突然、目…

続きを読む

With the right anger & kindness from the scene of …

● Encountered at the Picture Book Society Participated in the picture book conference held at Taisho University in Tokyo on June 12th last year. When I finished the reception, I could see a nostalgic face. It was Shinji Tajima. It's been almost a dozen years since he once met for a newsletter interview. We have just returned from the areas affected by the Great East Japan Earthquake, and Mr. Tajima talked about Fukushima and Iwate, and I talked about Miyagi. Mr. Tajima is currently the representative of the "International Center for Literacy Culture (ICLC)" that he launched himself. He is an expert in literacy education and a writer. And he i…

続きを読む

「最も弱い子どもらがどう扱われるかで社会の健全さが問われる」 "The health of society dep…

3.11の今日、10年前の大震災で犠牲になった多くの方々のご冥福を心からお祈りします。特にご家族のさまざまな別離には慰める言葉がありません。幼い子の瞳に映った最後の凄絶な風景、涙なしには想像できません。そして今も、原発被災などで苦しんでおられる多くの人々が、一刻も早く平安で幸せな生活を築かれよう協力活動を行いながらも深く祈りたいと思います。 これからの人類の未来を想起するとき、「原発の再稼動」だけは絶対に許してはならない最も重要な課題です。時も空間も容赦なく続いていますから、災害は何度でも繰り返してやってくるのです。「最も弱い子どもらがどう扱われるかで社会の健全さが問われる」と発言した米国のチョムスキー氏の考えこそ、今の日本に最も必要なものですね。 Today on 3.11, I sincerely pray for the souls of the many victims of the great earthquake ten years ago. There is no comforting word, especially for the various separations of the family. I can't imagine the last terrifying scenery reflected in the eyes of a young child without tears. And even now, I would like to …

続きを読む

Father who told a living story

My father often told stories. It was all very lively and concrete, completely different from the simple experiential stories and lofty philosophies found in farm work. And it was useful for my life. One day, when I went to the mountains with his father, it started to rain, but I had to bonfire. Said my father. "How do you make a bonfire in such a rainy day? At any given time, the first thing to do is to look for well-thirsty leaves and dead trees and make a small bonfire." If it succeeds even a little and burns out, it will search for thirsty vegetation one after another and put it on it well. No matter how wet it is, there are thirsty leaves u…

続きを読む

なぜ本は「生きる力」となるのか? なぜ文字や言葉は、自他の心に火を灯し励ますのか? <対談>

絵本作家・識字教育専門家 / 田島 伸二 シャンティ広報課 / 鎌倉 幸子 2014年10月18日 代官山蔦屋書店 文字の読み書きができること「識字」は、人間の持った権利です。それができない立場にいる人のためにシャンティは様々な活動を行っています。 ただし、文字が読 み書きできることは、すべてが良い結果に繋がるとは限らない--。 シャンティの活動と矛盾するような言葉ですが、今回の対談では絵本作家・識字 教育専門家である田島伸二先生に識字の持つ力について、二つの側面からお話していただ きました。 鎌倉:世界中を飛びまわっていらっしゃる田島先生の貴重なお時間を頂戴しありがとうございます。今日は、出版と子どもの文化、あるいは「生きていくうえで必要な読み書き・計算の力「識字」などについて、広範なお話を伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 田島:よろしくおねがいします。 鎌倉:まず先生が、この仕事に携わることになったきっかけを教えてください。 田島:その昔、私は、インドのベンガル州にあるダゴール国際大学というところで、2年間哲学を学んだことがありますが、これが最初のアジア体験のきっかけとなりました。この大学は、ラビンドラナート・ダゴールというインドの詩人で、アジアで初めてノーベル文学賞を受賞した文学者が創設した学校で、彼は、古代インドの「森の草庵」に習って、大自然の中に伝統的なしかも国際的な学校を創設しという話を聞いて、行ってみたいと思ったのがきっか…

続きを読む

生きた物語を語ってくれた父

 私の父は、よく物語を語ってくれましたね。それはすべて農作業の中から見つけた単純な体験物語、高尚な哲学とは全く違って、非常に生き生きした具体的なものでした。かつ生活に役立つものでした。  ある時、父と一緒に山に行ったとき、雨が降り出してきましたが、たき火をする必要がありました。父は言った。「このような雨降りのとき、どうやってたき火をするか?それには、まずどんな時でも最初は、よく渇いた葉っぱや枯れ木を探して、小さなたき火を作ることだ。」と言った後、「それが少しでもうまく成功して燃え出すと、次々に渇いた草木を探してきて、上手にその上に載せていく。どんなに濡れていても落ち葉の下には、雨の日でも渇いた葉っぱがあるから、それを見つけて燃やしていくと、あっと言う間に小さなたき火は大きくなっていく。そうやって勢いよくたき火が燃え始めると、その上に次々と大枝を載せていく。もう火の勢いは止まらない。なんでも小さなものから大きなものへ、こうして簡単に大きなたき火を作ることができる。」父はそこまで語ると、実際にたき火を作ってみせた。それから私は風呂焚きの名人になった。(笑)  あるとき、父は私に、裏山で杉の木の植林を行うから手伝ってくれと言った。中学校の時だったから、植林よりも友だちと遊びたい気持ちで一杯、嫌々ながら一緒に山へ行った。たくさんの苗木を持って、そして裏山で次々と杉の苗を植えていったが、土壌が固くてなかなか大変だった。父ははるかな遠くを眺めて言った。「今植えた杉の木は100年も経てば、使…

続きを読む

パンソリで「コンキチ」のピアノを弾いた韓国の盲目の天才ピアニストーChoi Jun

2019年10月、済州島で開催された世界前衛芸術祭で、パンソリのスタイルで「コンキチ」のピアノを弾いた韓国の盲目の天才ピアニストーChoi Jun (Piano pansori) https://www.facebook.com/shinji.tajima.129/posts/3337525972930442 Choi Jun (Piano pansori), a blind Korean geniu Pianist who played the "Konkichi" piano in the style of Pansori at the World Avant-Garde Arts Festival held in Jeju Island in October 2019.

続きを読む

日本政府は、ミャンマー軍事政権にODA全面ストップの制裁を行え!!若者を救え!ミャンマーを救え!

日本政府は、ミャンマーの軍事政権を支持しているのか?反対しているのか?態度をはっきりさせよ!余りにも卑怯な日本政府ー反対なら反対と明確な態度を示すべし。そしてミャンマー最大の軍事政権の支援国である日本政府は、ミャンマー政府へのODAを全面的にストップせよ!「経済制裁」を直ちに実行せよ!遅れれば遅れるほどミャンマー市民の犠牲は大きくなる!若者を救え!ミャンマーを救え! Does the Japanese government support Myanmar's military junta? Are you against it? Clarify your attitude! Too cowardly Japanese government-if you disagree, show a clear attitude against it. And the Japanese government, which is the largest supporter of the military government in Myanmar, should stop ODA to the Myanmar government altogether! Immediately implement "economic sanctions"! The more you are late, the greater the sacrifice of Myanmar citizens! Save the…

続きを読む

アフガン難民の子どもたちが、イスラマバードで演じた舞台劇

20年前、当時私は、イスラマバードで、パキスタン連邦政府の識字教育のアドバイザーをしていましたが、その頃親しくしていたアフガン難民の家族から、なんと昨日突然、フェースブックを通じて連絡があり、早速スカイプで映像を見ながらお互い積もる話をしました。なんと感激したことか。彼ら一家が、パキスタンからアフガニスタンへ帰国してから、うまく連絡が取れなかったので、大変心配していたのでした。 そのアフガン難民の家族の父は昔、カブールで薬剤師をしていましたー内戦の激化を避けるため、妻1人、娘3人と息子1人を連れて、カブールからイスラマバードへと避難していたのです。一般的にアフガン難民の人たちは、適当な職業も得られず、収入もほとんどないので、生活自体はとても厳しいものです。その頃、パキスタンには数百万人の難民が方々のキャンプで暮らしていました。 その頃、私はユネスコを通じて、アフガニスタンの雑誌編集長と知り合いましたが、当時彼はUNの協力でタリバン体制を批判する雑誌をパキスタンのペシャワールで刊行していました。ある晩、彼がイスラマバードの家にやってきた時、夕食後、「これまで編集した記事で、一番読者が感激したのはどのような記事でしたか」と尋ねると、彼はすぐに「それは、将来サッカーの選手になるんだと夢見ていた少年が、校庭に埋められていた地雷の爆発で、足を切断、それを悲観して2階から飛び降り自殺を図った記事でした」と答えました。夢見る子どもたちの未来を、すべて壊していく戦争程、怖ろしく悲しいものはあり…

続きを読む

「ビックリ星の伝説」の物語より

・・・・・・「さようなら、地球人たち。この宇宙には、君たちほど驚異的な生き物はいなかった。宇宙には限界がないが、地球人の世界には終わりが来てしまったようだ。地球人の文明は、あまりに早く発展し、変化し、そして宇宙の余りにも多くの生き物が、地球文明に望みをかけ過ぎてしまった。何千年何万年もの成長と発展の末に、人間は結局、人間自らを滅ぼしてしまうような文明を創るとは❓・・・・・。つまり、すべての「人間の進歩」とはすべては巨大なまやかしだったのだ。あぁ、人間たちよ!君たちの手が作りだした言葉と両手とともに、君たちそのものが、いちばん驚きに満ちた存在だったのだ。」 知恵者はゆっくりとみんなを振り向きながら、やさしい声で言いました。 「この広い宇宙のどこかに、我々の知らない真実の言葉と、やさしい両手で作られている星があるかもしれない。希望を探そう。希望という言葉は、生き者にとって、特に若者にとってはいちばん大切なものだ。もし希望が宇宙にないならば、若者たちー君たち自身で希望を創り出す努力をしなければならない。希望は驚くことよりも、我々にとってはもっともっと大切なものだ。」 びっくり星の人々は、宇宙の新しい惑星での希望を求めて、飛び続けました。今。かれらがどのあたりを飛んでいるのか、あるいはどこかに着陸したのかまだ誰も知りません。宇宙の静かな闇の中で、無数の星がまたたいています。びっくり星の悲劇のことは何も知らないかのように。 「ビックリ星の伝説」の物語より

続きを読む

最も感動した目黒区の小学校で行った3日間の「心の絵地図ワークショップ」

3月8日の今日、とても忙しかったのですが、とても素晴らしい1日でした。なぜなら、目黒区の小学校で行った3日間の「心の絵地図ワークショップ」の最終日で作品の完成日だったのですから、そう完璧でした!これまでユネスコを初めアジアのさまざまな国々で行ってきた絵地図ワークショップが、日本の小学校で大きな成功を収めたのです。全国に広げる確信が持てたのです。 今回の絵地図ワークショップを通じて、私は日本の子どもたちに大きな希望を感じました。そして思い出すのはドイツの作家のケストナーです。「子どもたちよ。もしなにかわからないことがあったら、大人から聞きなさい。大人たちよ、もしなにかわからないことがあったら子どもたちから聞きなさい」 絵地図ワークショップは、これからの世界や時代を大胆に作っていきますね。なぜなら子どもたちの無意識世界を言葉と絵図で視覚化していくと、明瞭にアクションや方向性が出てくるのです。この絵地図作業を全部子どもたち自身が、分析も含めてやっていくのですから。 実におもしろい。問題意識や表現力がすごいのです!やはり今の子どもたちは、不安な未来に備えているんですね。かれらが決めたグループのテーマがすごい。。「ロボットの未来」、「自由について」、「なぜひとは差別するのか」、「もし世界に政府がなかったら」などなど、さて今日から、これらの課題を言葉と色彩でまとめ、絵地図として視覚化していきます。また個人によって、わたしの人生マップが行われました。明日は発表です。超感動のひととき!ひ…

続きを読む

世界で舞台化された「コンキチ」

      「コンキチ」の創作を書き始めたのは 1974 年、もう 45 年前になりますね。当時、遊学していたド イツのミュンヘンにあるアパートの6階で雪が舞っているアルプスの方角を眺めながら、 ふと思いついて書き始めた寓話です。そのとき私は26歳、毎日、バイエルン州立図書館に通 っていました。そして人生を限りなく夢想していたのです。その頃は、春になって暖かくなったら、ドイツから汽車で出発し、トルコの黒海を船で渡り、シ ルクロード経由でインドのシャンティ二ケタンの大学へ遊学を始めようと考えていたときでしたが、降 り積もる雪を見ているうちに、私はふと生まれ育った広島の山間部にある故郷の三次を思い出して いたのです。故郷にも、同じように今は雪が降っているだろうなと想像したとき、不意に雪の中 に一匹のキツネのイメージが浮かんできたのです。 「そうだ!キツネの物語を書こう!それは私自身の生き方を表現するものになるかも知れな い。そのキツネは、山の自然を破壊され、絶望感とともに、人間へのあこがれなど複雑な気持 ちを持って、人間に変身する―そして山を下り、会社人間となって夢中で働く人生。しかし、キ ツネを待ち受けていた人間世界とはいったいなんだったのか?人間は生涯をかけて生きるために懸命に働く仕事の意味はいったい何か、人生とは?生活と は?幸せとは?私自身の人生を重ね合わせながら、1篇の創作に10年もの歳月をかけて 「コンキチ」の物語を書き上げてみたのです。この物語が初めて刊行さ…

続きを読む

"My teacher was a sergeant who decapitated the enemy dur…

Meaning to take over the historical experience It is really important to take over the historical experience, but in Japan, the war experience is hardly taken over. "You may have heard from the experiencers that you were hit by an air raid or that you were affected by the atomic bomb, but I think you have rarely heard of the experience of actually killing a person in a fighting act. This is a true story when I was in junior high school, when a physical education teacher once went to China with a soldier, he vividly told his students about his experience of war. My teacher was a sergeant during the war: It is a memory of a small town …

続きを読む

歴史体験を引き継ぐと言うことの意味ー「私の先生は戦争中に人切り軍曹だった」

  歴史体験を引き継ぐと言うのは実に大切なことですが、日本では戦争体験がほとんど引き継がれていません。「空襲を受けた事や原爆で被災したことなどは、体験者から聞いたことはあるかもしれません。しかし実際に戦闘行為で人を殺した体験を聞いたことはほとんどないと思います。これは私が中学校の時、体育の先生がかって兵隊で中国へ行った時、自らの戦争体験を生々しく生徒に語ってくれた実話です。 私の先生は戦争中に人切り軍曹だった。 広島県の山懐にある小さな町での思い出である。私が中学生の時の話だったから、何十年も前のことになる。その頃、私の在籍した中学校には屋内体育館がなかったので、雨天の体操の時間には通常の教室での自由時間に振替えられた。振り替えの授業は楽しかった。なにを勉強してもいい自由時間だったからだ。体操の担任教師の名前は「グンソー」といった。それは彼が兵隊にいたとき、「軍曹」の階級にあったからだ。彼の本名を呼ぶ者は誰もいなかった。彼は体操の振り替え時間には決まって、戦争の体験談を生徒たちに話して聞かせた。だからいつの間にか、彼は「グンソー」という呼び名になってしまったのだが、彼は戦争での経験をまるで手柄話のように語った。 グンソーの話から、戦争の真実を生徒たちに伝えたい思いもあるようには見えたが、それよりも、好奇心が強く血気盛んな中学校2年生ぐらいの男子生徒たちに、自分が戦争の中でいかに勇ましかったかをおもしろく話したかったように思えた。今になってみると彼は戦争の…

続きを読む

AI搭載の万能殺人ロボット時代がやってきた!

これは余りにも恐ろしく 余りにも危険な近未来のAI(人工知能)を搭載したロボット兵士や万能殺人ロボットです。これからの戦争の形態を変えていきます。これが人間の科学技術の凄絶な結果です。こうしたロボットが宇宙時代に、宇宙に溢れるぐらい作られ、しかもロボット自身の手によって、正確で精密なロボットが続々生産されるようになったら「人間にはもう未来はないかもしれません」。 なぜなら人間は決してロボットの敵にはなれませんし、将棋におけるAI頭脳のように、人間の頭脳よりも100倍も1000倍も強力なAI頭脳が誕生して実戦配備されたら、人間は自由や創造力を永久に失くしていくかもしれません。  さて、人間の創造性とはなんでしょうか?それは今、最も重要な教えですがー真の創造性とは、人間世界の文化文明に溢れるように存在する「生き物を殺戮する文化や習性ではありません。」真の創造性とは「生き物たちを人間も含めて生かすこと。生命を尊重することです。」新しいロボットには、このことをロボット細胞の髄まで学習させる必要がありますね。こうすると人間には未来が来るかもしれませんが、しかしロボットの脳髄に、「戦争文化」を植え付けたら、人間はすぐに「絶滅の道」を辿っていくのではないでしょうか。競争には勝ったとしても・・・・ 兵士ロボット: https://www.facebook.com/378755418978448/videos/1664042117076279  万能ロボット: https:/…

続きを読む

How and what to teach the children in Myanmar at the prim…

     From 2001 to 2006, I also participated in the practical training on teaching methods for teachers as one of the experts, which was carried out by JICA at the request of the Ministry of Education of the Government of Myanmar to improve basic education. It was part of the plan. In the teacher training, I was in charge of the subjects from the kindergarten class of elementary school to the comprehensive study of the first and second years of elementary school. This was a really exciting and interesting experience. There have been endless discoveries in improving teaching methods in basic education. I enjoyed improving the teaching methods of teac…

続きを読む

掃除哲学の課題と未来

現代に必要な哲学とは”大掃除”の哲学である。新しい理論はもういらない。これは人類の歴史を紐解けば、すでに十分である。これまでの人間の歴史で、知識や情報のごみは溜まりに溜まった。それを掃除すれば、なにが必要で、なにが必要でないかはすぐにわかってくる。 人間は悲喜劇を繰り返しているー燃えるゴミと燃えないゴミ、そしてリサイクルできるゴミとそうでないゴミなど・・・・今、人類は分別(ふんべつとぶんべつ)を始めないといけないのだ。そしてなによりも”自然”に帰っていくこと。それにはまず、他所のごみ掃除ではなく、「自分自身」のゴミ掃除から始めることが鉄則ではないか。これはソクラテスの時代でも今も全く同じ・・・・・ 現代でも、哲学の課題とは、自分のゴミ掃除がすべてで最大の課題なのだから。「汝自身を知れ!」それはゴミの塊である。

続きを読む

ミャンマーのシャン州で行った「虹作り」のワークショップ

 もう15年も前のこと。私はその頃、ミャンマーの小学校の教師や教育大学の教師の研修などを行っていました。この日は、小学校で理科の実験を行うことでした。 まずこの日のワークショップは、朝の太陽の光で虹(詳しくはプリズム)を作る、簡単な現地の器具を用いて実験をやることから始めた。日本のように既成の教材のプリズムがあるわけではないので、現地の女性教員が手にしている小さな手鏡を使わせてもらった。 「誰か手鏡を使って虹を作るやり方を知っている人いますか?」と聞くと数人が手を上げたので「それではどうぞ作ってみてください!」と言ってやってもらった。しかし彼らはどうしてもできない。洗面器にいれた水の中に鏡を入れ、太陽光を反射させてそれを天井に映し出すだけなのだが、太陽光を反射する角度がなかなか困難な問題なのだ。 そこで、「虹を作るには、このようにして作ります」と洗面器の中に居れた水の中に角度をきちんと説明しながら実演するとみんなうなずく。鮮やかな虹が天井に美しく映しだされ、みんなうっとりと見ている。朝日で映し出される虹は本当にきれいだ」「こんな小さな鏡1枚で、理科の実験がこんなに簡単にできるのです。」と話し、 「これは太陽光が水の中で屈折して、このような色を分解され映し出しているのですが、山にかかる美しい虹も、太陽光が大空の雨粒で屈折して虹を生み出す原理と同じことです。朝、学校の教室の天井に映し出して、子どもたちに見せてやってください。きっと驚きます。この「驚き」こそ科学するということ…

続きを読む

「従軍慰安婦」として村から連行されそうになった母

  2020年、韓国の南原(ナムウォン)で出会った友人は、多様な紙人形を製作する素晴らしいアーティストでしたが、彼の作品には若い女性が多く、しかもみんなもの悲しい表情をしていたので「どうしてあなたの女性の人形はみんな悲しい表情をしているのですか」と聞いたところ、実は彼の実母は若い頃、日本軍の従軍慰安婦として村から連行されそうになったとのこと、幸い家が裕福な家だったので金品を出して実母は連れ戻されたとのこと。しかし近所の貧しい若い女性たちはそのまま連行されていったとのことーこうした辛い体験を実母から聞かされた友人は、従軍慰安婦にされた彼女たちの辛く悲しい人生体験を紙人形で表現してきたとのこと。ああああ・・このような人生がこの人形の背景にあったとは・・・・後で友人から南原の大学で講演を依頼されたとき、若い女子大生を前にして、私は日本の責任と謝罪を考えると涙につまるだけで、なにもしゃべれませんでした。 この歌は2019年春、韓国の南原で、BEAN SAMA という紙人形アーティストが歌ってくれた古朝鮮の民謡。この民謡の痛切なメロディーは、日本の侵略がもたらした悲しい歴史を意味しているそうです。 https://www.facebook.com/shinji.tajima.129/videos/2582963831719997/

続きを読む

ああおとうとよ君を泣く 君死にたもうことなかれ

    2020年3月3日現在、渋谷駅前、その昔、文芸誌”明星”が1900年から1908年に発刊された地にいます。明星は、与謝野鉄幹や与謝野晶子などが発刊した詩歌の雑誌で、石川啄木、高村光太郎、北原白秋など多くの詩人の作品を世に送り出しました。しかし最高の傑作は、反戦詩を書いた与謝野晶子の「君死にたまうことなかれ」ではないでしょうか。この時期は、1904年2月8日から始まった日本とロシアの戦争で、日本全体が血と涙に明け暮れた大変な時期でした。佐藤忠良作のブロンズ像が旧居跡にありました。 旅順口包囲軍の中に在る弟を歎きて 与謝野晶子 明星9月 ああおとうとよ 君を泣く 君死にたもうことなかれ 末に生まれし君なれば 親のなさけはまさりしも 親は刃(やいば)をにぎらせて 人を殺せとおしえしや 人を殺して死ねよとて 二十四までをそだてしや 堺(さかい)の街のあきびとの 旧家をほこるあるじにて 親の名を継ぐ君なれば 君死にたもうことなかれ 旅順(りょじゅん)の城はほろぶとも ほろびずとても 何事ぞ 君は知らじな あきびとの 家のおきてに無かりけり 君死にたもうことなかれ すめらみことは 戦いに おおみずからは出でまさね かたみに人の血を流し 獣(けもの)の道に死ねよとは 死ぬるを人のほまれとは 大みこころの深ければ もとよりいかで思(おぼ)されん ああおとうとよ 戦いに 君死にたもうことなかれ すぎにし秋を父ぎみに おく…

続きを読む

人類の「因果応報」の世界

by A. Ramachandran    この頃、痛感することですが、人間の行っているすべてのことは「因果応報」の世界ですね。つまり「いい原因があれば、いい結果が出る」。「悪い原因があれば、悪い結果が出る」因果応報の教えは、人間の文化・文明・あらゆる思想や宗教を越えて、「自然」や「宇宙」そのものの生態をも如実に表現しています。そして現代社会は、「悪い原因によって、悪い結果の生み出される世界」で、すべてが循環しています。 原発再稼働に向けて、動き始めている「日本政府や東電」は、必ず近い将来、巨大地震の直撃で、例えようのないほど深刻な原発事故に直面するでしょう。そしてその結果は、日本列島に満足に住めるところは、ほとんど無くなるでしょう。日本民族は故国を失って、世界を放浪することになるでしょう。40年以上経過し、老朽化してしまった原発は、配管ひとつにしても、ボロボロに腐食しているにも拘わらず、東電や政府は、目前の利益のために、国民にはウソを食べさせては、暴利を貪ろうとしている存在ーこのような虚偽を繰り返えさせたら、日本の未来はありません。なぜ国民は、こうした存在を許しているのでしょうか? 残念ながら、私は、今後あと2回の巨大原発事故が、日本で起きるのではないか予想しています。1回は、関西方面で巨大地震が勃発・発生すること・・そしてあと1回は、中国の内陸部で起きる大地震によってです。特に中国での大地震による巨大な原発事故は、世界史でも極めて深刻さを極め、中国・朝鮮半島はもちろん、日本列…

続きを読む

ミャンマーに正義を!Justice, love and Peace for Myanmar 2021!

We would like to express our deepest condolences to the many Myanmar citizens who were killed by the coup d'etat of the Myanmar military government. May Myanmar's military government be overthrown with the cooperation of Myanmar citizens and the international community as soon as possible! Justice, love and Peace for Myanmar citizens! March 2, 2021 International Center for Literacy and Culture (ICLC), Tokyo Chairman Tajima Shinji ミャンマーの軍事政権のクーデターによって殺されたたくさんのミャンマー市民に心からの哀悼の意を表します。一刻も早くミャンマーの最も歪な軍事政権が、ミャンマー市民と国際社会の協力によって打倒されますことを!  正義・愛・平和をミャンマー市民に! 2021年3月2日   国際識字文化センター(ICLC)

続きを読む

Creative Workshop for Myanmar Writers in 2015

2015年2月、私は、ミャンマーのヤンゴンで開催されたミャンマー作家協会とシャンティが共催した「作家のための創作ワークショップ」に講師として参加しました。まだ政治的には完全な雪解けとは言い難い早春のような時期でしたが、8年ぶりのミャンマーの風に出会えて、私はとても嬉しかったです。 ワークショップでは、たくさんの意欲的な作品が生まれました。その中に、井戸に落ちた数匹のカエルの物語がとても象徴的、それは井戸に落ちたカエルたちは、井戸端からのたくさんの声援や激励もあって、外へ逃げ出そうと、何度もジャンプして必死に挑戦するのですが、どうしても成功しません。それもそのはず、井戸自身が日増しにどんどん深くなっているのでした。 In February 2015, I participated as a lecturer in the "Creative Workshop for Writers" co-sponsored by the Myanmar Writers Association and Shanti(SVA) held in Yangon, Myanmar. It was a time like early spring, when it was still politically difficult to say that it was completely thawed, but I was very happy to meet the Myanmar wind for th…

続きを読む