掃除哲学の課題と未来

現代に必要な哲学とは”大掃除”の哲学である。新しい理論はもういらない。これは人類の歴史を紐解けば、すでに十分である。これまでの人間の歴史で、知識や情報のごみは溜まりに溜まった。それを掃除すれば、なにが必要で、なにが必要でないかはすぐにわかってくる。 人間は悲喜劇を繰り返しているー燃えるゴミと燃えないゴミ、そしてリサイクルできるゴミとそうでないゴミなど・・・・今、人類は分別(ふんべつとぶんべつ)を始めないといけないのだ。そしてなによりも”自然”に帰っていくこと。それにはまず、他所のごみ掃除ではなく、「自分自身」のゴミ掃除から始めることが鉄則ではないか。これはソクラテスの時代でも今も全く同じ・・・・・ 現代でも、哲学の課題とは、自分のゴミ掃除がすべてで最大の課題なのだから。「汝自身を知れ!」それはゴミの塊である。

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ミャンマーのシャン州で行った「虹作り」のワークショップ

 もう15年も前のこと。私はその頃、ミャンマーの小学校の教師や教育大学の教師の研修などを行っていました。この日は、小学校で理科の実験を行うことでした。 まずこの日のワークショップは、朝の太陽の光で虹(詳しくはプリズム)を作る、簡単な現地の器具を用いて実験をやることから始めた。日本のように既成の教材のプリズムがあるわけではないので、現地の女性教員が手にしている小さな手鏡を使わせてもらった。 「誰か手鏡を使って虹を作るやり方を知っている人いますか?」と聞くと数人が手を上げたので「それではどうぞ作ってみてください!」と言ってやってもらった。しかし彼らはどうしてもできない。洗面器にいれた水の中に鏡を入れ、太陽光を反射させてそれを天井に映し出すだけなのだが、太陽光を反射する角度がなかなか困難な問題なのだ。 そこで、「虹を作るには、このようにして作ります」と洗面器の中に居れた水の中に角度をきちんと説明しながら実演するとみんなうなずく。鮮やかな虹が天井に美しく映しだされ、みんなうっとりと見ている。朝日で映し出される虹は本当にきれいだ」「こんな小さな鏡1枚で、理科の実験がこんなに簡単にできるのです。」と話し、 「これは太陽光が水の中で屈折して、このような色を分解され映し出しているのですが、山にかかる美しい虹も、太陽光が大空の雨粒で屈折して虹を生み出す原理と同じことです。朝、学校の教室の天井に映し出して、子どもたちに見せてやってください。きっと驚きます。この「驚き」こそ科学するということ…

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「従軍慰安婦」として村から連行されそうになった母

  2020年、韓国の南原(ナムウォン)で出会った友人は、多様な紙人形を製作する素晴らしいアーティストでしたが、彼の作品には若い女性が多く、しかもみんなもの悲しい表情をしていたので「どうしてあなたの女性の人形はみんな悲しい表情をしているのですか」と聞いたところ、実は彼の実母は若い頃、日本軍の従軍慰安婦として村から連行されそうになったとのこと、幸い家が裕福な家だったので金品を出して実母は連れ戻されたとのこと。しかし近所の貧しい若い女性たちはそのまま連行されていったとのことーこうした辛い体験を実母から聞かされた友人は、従軍慰安婦にされた彼女たちの辛く悲しい人生体験を紙人形で表現してきたとのこと。ああああ・・このような人生がこの人形の背景にあったとは・・・・後で友人から南原の大学で講演を依頼されたとき、若い女子大生を前にして、私は日本の責任と謝罪を考えると涙につまるだけで、なにもしゃべれませんでした。 この歌は2019年春、韓国の南原で、BEAN SAMA という紙人形アーティストが歌ってくれた古朝鮮の民謡。この民謡の痛切なメロディーは、日本の侵略がもたらした悲しい歴史を意味しているそうです。 https://www.facebook.com/shinji.tajima.129/videos/2582963831719997/

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