日本の教育の質を本質的に改善しましよう。その第一歩は「心の絵地図ワークショップ」から始まります。

     昨年11月、目黒区内の小学校で、「心の絵地図ワークショップ」を行いました。3日間にわたって、目黒区の小学校6年生3クラスの約70名が参加しました。完成した絵地図それぞれ素晴らしく私は本当に感動しました。これまで海外ではたくさん絵地図をやってきましたが、国内では余り多くはありません。昨年のワークショップの後、子どもたち全員から70通に上る心のこもったお礼の手紙を受け取りました。ひとりひとりの個性あふれる素晴らしい手紙でした。日本の子どもたち、素晴らしい可能性をもっていますね。 しかし、ワークショップを詳細に分析してみると、今の日本の学校教育が、こどもたち1人1人の欲求や人生には全く無関係に進んでおり、受験競争や偏差値の世界だけに子どもたちを投げ込んだまま全く知らない顔をしているのを痛感します。生きた教育が子どもたちには必要なのです。受け取った70通の子どもたちの手紙や完成した絵地図から見えてくるものは、今日の日本の教育のありかたに重大な指摘をしているように感じます。 卒業を目前にした6年生の子どもたちは、今の時代の中で「必死に人生を生きてよう」と悪戦苦闘しています。人生に無限の夢をもっていますが、同時に悩みや苦しみもきちんと表現し乗り越えようとしています。またある女の子は、絵地図のなかに、「わたしのための仕事」と「社会のための仕事」と彼女の人生を二つに分けて、描いている子がいました。これは全体の傾向として、3.11以降、「自分だけの幸せを求めてはいけない」と子ども心に強く決意…

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アウチンの物語(雲の物語より)ーミャンマー死のダイビング

*この物語は、ミャンマー語に翻訳されて、雑誌に掲載されて、広く読まれました。その時期は、ミャンマーでの大規模な森林伐採で、実際に大洪水が起きていたので、「状況を警鐘する」物語になっていたそうです。 死のダイビングーアウチンの物語(雲の物語より) 「あるとき、私は、ミャンマーのチン州の山の中の小さな村を見つめていました。」と高い空を流れていた雲が言いました。 「その山々は言葉にもならないくらい見事なチークの林に覆われていました。そして、この地域には50以上の少数民族の人々が住んでいました。「でも、人間って奇妙な動物ですね。言葉や服装がちょっぴり異なるだけで、すぐに人間は差別を始めるんですから」と雲は言いました。 「大空に浮かぶ雲って、どんなに形が変化しようとも、いつまでも雲は雲。元はと言えばみんな水ですからね・・・・・・」 と大空の雲がさらに話を続けました。 「今日は、私が見たお話をしましょう・・・ミャンマーのチン州の深い山奥に貧しい村がありました。その村に住む一人の若者は生活に疲れていました。いえ彼だけでなく村に住む若者はみんな生きる希望を失っていました。ミャンマーの貧しい生活に疲れていたのです。」 と雲は語りました。 「俺はもうこんな山奥に住みたくない。」と若者は大きな声で言いました。 「村にはなんの仕事もない。この国の軍人はすべてを独占し、俺たちのすべての自由を奪った。俺たちはなにもできない!!いつまでたっても、この貧乏から抜け出せない。軍人たちは、俺たち…

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