南京での心理地図ワークショップ

中国では初めて絵地図分析ワークショップが、2009年3月20日から23日まで、南京師範大学で開催され、幼稚園の幼児、小学校の児童、成人女性、大学院の院生などの約80名が、絵地図分析と絵本のワークショップに参加しました。これは南京師範大学が開催したもので、ICLCは全面的に協力して、講師として日本から3名の専門家を派遣しました。 参加者の80%は、師範大学の大学院修士の学生で、このワークショップではICLCが期待した以上の多くの成果がありました。 それは今の中国で生まれている新しい個人の創造性や個人の煩悶などを、絵地図分析と言う手法を通じて本音で表現できたことが最大の成果でしょう。一人っ子政策の中国では、個人個人は激烈な競争意識の中に投げ込まれており、とても大事に育てられているようですが、新しい世代はある意味では仲間意識のコミュ二ティなどは育っていないように見えました。そして急激な発展の中国では、豊かな表現や創造性、仲間意識などが緊急に必要とされているようで、ICLCが生み出した絵地図による表現やコミュニケーションは大きな意味を持って中国の教育界に登場したようです。 それは子どもと両親が、学生と教師が、社会人同士が、絵地図という共同製作を介しながら、緊密な両者による相互のコミュニケーションを作り出したのです。 これは大変な発見でした。中国はコミュニティ意識を作るために、人為的に対外的なイデオロギー広報などを行っては、人心をまとめあげてきたのではないかと思えていたからです。そうやって伝統…

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緊急募金のお願い-ミャンマーと中国(四川省)の子どもを救え!  国際識字文化センター

ICLC(国際識字文化センター)は、2008年5月2日のミャンマーの大型サイクロンと中国の四川省で12日に起きた大地震で被災した大勢の子どもたちへ、特に教育文化を支援するための緊急募金活動を行っています。このたび2カ国での未曽有の大災害では、死者や負傷者は両国で合わせて25万人にものぼると見られています。各国からの衣食住、医療などの緊急援助とともに、子どもたちの「教育環境」が切実な課題として浮上しています。完全に破壊された無数の学校、肉体的精神的に傷を負った子どもたち、両親を失くした子どもたち、教材教具を失った子どもたち、病気に襲われる子どもたちへ、皆さまのご支援ご協力を心からお願い致します。 皆さまからいただいた義捐金は、ミャンマーの場合には、国際識字文化センター(ICLC)の支部長のウーミョータン氏(作家、ミャンマー作家・ジャーナリスト協会)を通じて、サイクロンで被災したミャンマーの子どもたちや学校へ直接送られます。また中国四川省の地震で被災した子どもたちへの義捐金は、ICLC中国の責任者や日赤を通じて現地へ直接送られます。 (郵便振替用紙には、<ミャンマーサイクロン> あるいは<中国大地震>と個別にお書き下さい) ◇郵便振替 ◇ゆうちょ銀行 口座記号 10100-61381071  口座名義 国際識字文化センター ICLC ◇みずほ銀行足立(あだち)支店 口座番号: 1120967  …

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パキスタンの子どもたちに紙漉きを教えたことの意味

1998年頃、パキスタンの寺子屋式の小学校を訪問しているとき、私は、子どもたちから口々に「コピーをください」と求められた。コピーとはいったい何の意味か、初めはわからなかったが、すぐにノートを意味していることがわかった。通常、ほとんどすべての学校では五歳から十四歳までの子どもたちは、羽子板のような板版に白土を塗って乾かし上に、水に溶いた粉インクを竹ペンにつけて書いていた。これは何度でも書き直しできるので随分便利なものだと思っていたが、反面次に書くときには塗り直さなくてはいけないので、実にやっかいだ。冬の寒い時にはたくさんの子どもたちがこのタクテイ(板版)を塗り直すために小川で洗っている風景を目にしたが、実に寒そうだった。しかも冬日なので土で塗り直してもなかなか乾かない。  しかし子どもたちが、直面している問題は、そうではなく、書いたものや記録をすべて消さなければならないということが問題だったのだ。考えてみると文字や絵は紙に書いて記録しないと確かな記録とはならない。浜辺の砂文字のように、波に消される運命にあるものかも知れないものは不確かだ。識字と紙は表裏の関係にあり、人は岩や紙や皮などに文字を書いて情報を保存したとき、初めて表現や伝達の喜びをかみしめたのではなかったか。 紙の使用量と教育の関係は正比例している。紙は文化のバロメーターともいうが、ノートにしても絵本にしても、日本を含め先進諸国では無尽蔵の紙を消費している様相がある。それも他国の森林伐採などの犠牲によって。しかしパキスタンのような途上…

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なぜお金持ちとそうでない人がいるんですか--大分県、(小2)

毎日新聞のコーナーの中に質問タイムというのがあって、次のような回答が論説委員から寄せられていた。  質問タイム:なぜお金持ちとそうでない人がいるんですか--大分県、(小2)   回答として ◇仕事の成功と関係 人々がお金を手に入れる方法にはどんなものがあるでしょう。 日本で一番多いのは、会社に勤めている人です。仕事はさまざまですが、毎月、給料をもらいます。ですから、給料が高いか低いかで、お金持ちか貧(びん)乏(ぼう)かに分かれます。 毎月の給料ですから、1年に12回、10年勤めれば120回受け取ります。給料で5万円の差があると、10年では600万円の差になります。このほか1年に2回、ボーナスをもらいます。そして毎月の給料の高い人はボーナスも多いのです。さらに、会社を辞める時に退職金をもらいます。この退職金も毎月の給料が高い人は高いのです。こうして給料、ボーナス、退職金の差が重なって、お金持ちと貧乏の差になります。 世の中には、会社に勤めていない人々もたくさんいます。自分で会社をつくった人、お店を開いた人などです。自営業者と呼ばれています。 こうした人々は、会社やお店がもうかると、自分もお金持ちになります。株式市場に上場するようになると、会社に勤めている人々とは比(ひ)較(かく)にならないくらいお金持ちになります。自分が持っている自分の会社やお店の株が、高く売れるからです。 水田や畑でコメや野菜、果(くだ)物(もの)や花などをつくっている人、牧場や建物の中で牛や豚(ぶた)、…

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デリーのコンノート広場の近くにある小さなホテルから

2007年4月5日現在、インドのデリーの真ん中にあるコンノート広場の近くにある小さなホテルに滞在しています。今日はインドのデリーにあるNGO団体の要請で、デリーから車で2-3時間かかるラージャスタン州に近く識字率がわずか7%という貧困な村へ行って、絵地図分析ワークショップの予定です。日本を発ってから3週間が過ぎています。今回の旅はそれにしても刺激的・・・パキスタンでは、菜の花のガンダーラ地方を歩き回ったり、インダス川を越えてラホールやムルタン、それからインドはデリーから最南端のタミールナドゥー州の海岸や内陸部まで行ってきました。 今回のパキスタンで行ったこと: 1. ファイサルバード、ムルタン、ラワルピンディの刑務所の中にある子どものためのキラン図書館を2年ぶりに訪れしっかりした現地調査を行ったこと。そして新たにアデアラ刑務所の中に女性のための図書箱(前段階として図書箱より始める)の設置に向けて動き出したこと。これはムルタン刑務所の女性は、出身地に分散されろことになり、アデアラ刑務所に多数の女性が収監されているため。 2. ペシャワールに新しいキラン図書館が設置されて関係者による開館式が行われたこと。アフガニスタンに近く多数の子どもたちが収監されている。刑務所側の話しでは、新しく建物が建ったのはなんとイギリスがこの刑務所を設置してから、このキラン図書館が153年ぶりだという。嬉しいような悲しいような。これは共同通信の記者によって、日本の10種類にのぼる地方紙でも紹介された。 …

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教えるということの恐ろしさ・・春はどこから来るのか?

ミャンマーは長い厳しい冬の中にある。誰も彼もが待ちわびている春は来ない!軍事政権は銃剣で人々を押さえつけている。ある年配の男性が「雪山の物語にはなにかメッセージがあるのか」と聞いてきた。もちろんある、しかしもし「ある」と言ったらそれはなにか?ということになってくるので「特にない」と言ってしまった。しかし同時に「世界中の人々は、どこでも春を待っていますよね。それがメッセージです」と答えた。かれはその意味はわかったようだ。大きく頷いた。 通訳にあるグループの参加者が作った「知恵のある小象」という物語を翻訳してもらった。それは南の海岸地域のドウエから来た参加者が書いた作品」で、 「ある国の王が利口な小象にいろいろの芸を仕込もうと、優秀なトレーナーをつけた。すると利口な小象はいろいろの芸をすっかり身につけたので、王は大喜びで、ある日、その小象をみんなの前で誇らしく紹介した。小象の芸は実に見事だったが、王はひとつ心配なことを小象に発見した。それは小象が片足を痛そうに引きずっている姿だった。そこで小象に尋ねてみると、それは小象が学んだトレーナーは足が悪くて、いつも彼が足を引きずっていたので、それをそっくり真似して学んでしまった」というものだった。ここには教えるということの恐ろしさがある。 ヤンゴンを午後7時45分出発。今日はワークショップの閉会式だった。なにやら嬉しかった。それはこの教員研修がうまくいったから。ミャンマー語に翻訳された自作の「どこから春が?」という物語をワークショップの参…

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日本の子どもの「孤独感」は、先進国の中で最高という、この意味していること

読売新聞によると、ユニセフが行った「幸福度」の調査の項目の中で、日本の子どもたちの「孤独感」は先進国中でずば抜けて高い29.8%だという。日本に続くのは10.3%のアイスランド、8.4%のポーランドと続いているそうだが、これは一体どういうことを意味しているのだろうか?それには、ユニセフが行った「幸福度」調査の指標内容を詳細に検討してみないとわからないが、ひとつ言えることは、日本の子どもたちは「孤独」というよりも他の存在から「孤立」しているということがあるのではないか?つまり他人とのコミュニケーションのとり方がうまくできなくなっているということ。これが意味していることはこれからの日本社会のありかたに大きな影響を与えるだろう。孤立感もいじめの大きな原因を作り出しているもののひとつかもしれない。  「孤独は悪くないものだが、孤独がいいと話せる仲間がいるともっといい」という言葉がある。 読売新聞 (2007年2月14日20時54分) 【ジュネーブ=渡辺覚】国連児童基金(ユニセフ)は14日、先進国に住む子どもたちの「幸福度」に関する調査報告を発表した。それによると、子どもの意識をまとめた項目で、「孤独を感じる」と答えた日本の15歳の割合は、経済協力開発機構(OECD)加盟25か国29・8%と、ずば抜けて高かった。日本に続くのはアイスランド(10・3%)とポーランド(8・4%)だった。また、「向上心」の指標として掲げた、「30歳になった時、どんな仕事についていると思います…

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いじめによる自殺の問題とはなんでしょうか?病める日本の病理

「ウザイ!キモイ!死ね!」 こうした言葉を毎日、教室で浴びせられていたら、誰だって自分が生きていることは嫌になってくる。そして毎日陰で悪口を言われたり、物をぶっつけられたり、みんなの前で下着を脱がされるというような屈辱が毎日、行われたとしたら、誰だって自分が生きていく意味を見つけるのは不可能だろう。こうした言葉は、教室の中の異質な存在や異分子を排除しようとするもの。担任の教師は助けてはくれないし、自分の両親に言ってもきちんと言葉の意味を聞いてはくれないときには、子どもは、周りの環境に絶望し、絶壁に追い込まれていく。 1986年の人権擁護局の調査では、いじめの理由として (1)力が弱い、動作が遅い(2)なまいき、良い子ぶる(3)仲間に入らない(4)肉体的欠陥(5)人より優れている(6)転向生・・などを主な理由としている。今日では、この理由は若干異なっているように思えるが底に流れているものはみな同じ理由だ。しかし1986年頃と比べると社会環境が大きく異なってきているのも確か。子どもたちの生活環境には、テレビ、ゲーム機に加えて、コンピューター(Webとチャット)や携帯電話(Web. メール.チャット)などが続々と登場しており、人間関係を作るコミュニケーションや人関係の体験不足などが決定的に欠如してきている現実がある。 ネット社会が到来しているのに、言葉や文字についても、その変化に親や教師はなす術もなくただおろおろと傍観しているだけ。言葉はずっと古来から、緊密な人間関係や生活の中で切磋琢…

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美しい国とは?

インド行きのTG機の中で、読売新聞の2006年1月22日版で次の記事が目にとまった。これを読みながらさまざまのことを考えた。 シーア派・スンニー派ぬぐえぬ憎悪ーこの国の前途に大きな試練が横たわる。一つのエピソードがある。  「お父さんの仕事を一人ずつ言いなさい」昨年12月初めのある日、バグダッド南西部、バヤア地区の小学校6年生の社会科授業。女性教師が唐突に放った質問に子どもたちの心は動揺した。旧フセイン政権下の治安要員らの暗殺が相次いでいた同地区で家族の職業を尋ねることはタブーだったからだ。  女性教師は10月に採用されたばかりのシーア派信徒。子どもの大半はあいまいに答えるか、うそをついたが、一人の女の子だけは正直に「旧政権下で警官をしていました」と答えた。翌日、女の子の父親は近くの市場で暗殺された。  ・・・・・・・考えてみるとイラクの現実は余りにも残酷な悲劇だ。イラクが石油の埋蔵のない単なる砂漠であればこういうことはなかったが、砂漠の下に考えられないほどの資源が眠っていたために、世界中からハイエナが集まっている。誰もかれもが、中東の石油が欲しくてしょうがないのだ。イラクでは内戦のような状況が続いている。毎月3000人もの人々が殺されている中で、この記事に見るような悲劇は毎日続いている。  「テロリストの恐怖から世界を救うために」とさまざまな理由をつけて戦争を始めたブッシュ大統領やネオコングループは、今や後にも先にも進めない泥沼状態に陥っているが、しかし彼らは無制限に兵器で…

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「サカナの絵」

随分前のこと。気の置けない友人と喫茶店で話していたら、突然、紙とボールペンを渡されたことがある。 「魚の絵を描いてみて」 え、と眉毛を寄せたわたしに、その友人は続けた。  「芸術的じゃなくてもいいから。30秒くらいで書けるやつを描いてよ。見ないどくから。で、描けたら裏返しにして置いて」 (できれば、ここで皆さんも魚の絵を書いてみてください)  わたしは言われるままにペンを受け取り、魚の絵を描いた。金魚みたいな、頼りない魚。タイヤキみたい、と思った。 描けたよ、といったわたしにおもむろに友人は言った。 「質問です。○か×で答えてください」 ますます分からなくなって、首をかしげた。  「1.描いた魚は、横から見た魚の図である。   2.魚は、頭を左側にして描かれている。   3.魚は、一匹である。   4.魚は、どの種類の魚か特定できない姿をしている。   ……さていくつ○だった?」  「全部、丸よ」 答えると、友人はにこにこしながら、でしょう?、と言った。  試してみると、ほとんどの人が上の四つに当てはまる魚の絵を描くのだという。  「この時、描く魚の絵は、「絵」というより、「記号」だからだろうね」と、友人は続けた。  漠然と、「さかな」と言われるとき、わたしたちは「要求されているであろうところ」の記号を描くのだろう。友人の話しによると、同じことを、NHKの「課外授業 ようこそ先輩」という番組の中でやっていたという。美術評論家の布施英利さんの回。…

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ビルマ(ミャンマー)のシャン州で、現職小学校教員ワークショップに参加して

現職小学校教員養成のワークショップは、2006年6月に10日間の日程で、ビルマ(ミャンマー)の北部にあるシャン州の州都であるタウンジの高等学校の会場で始まった。このプログラムは民主化を促進する目的でJICAの「基礎教育改善計画」の一環のプログラムとして、2001年から始められており、私は当初より専門家として、6年にわたってCCA(児童中心主義教授法)の教育事業に参加している。これはその報告だ。 プロジェクト全体では、これまでに7冊のCCA教授法の指導書と視聴覚教材など70点が開発されて、さらに普及活動も行っている。これらの教材開発にあたっては、私自身、これまでアジア地域のユネスコ活動を通じて体験した識字教育の経験と技術を駆使して行ったもので、アジア地域でも最もレベルの高い質を有しているのではなかと思っている。ミャンマーの現実に適した教授法と教材が、教育大学の教師と共同で開発されたことの意味は大きい。  それは一言で言って、教育における”自由"と創造性である。これは、この軍政の教員にとって最も重要な要素である。人道支援の最たるものと言えよう。 ビルマには135の、民族がいると言われているが、この2006年6月のセミナーには、参加者は北部からシャン州のパオ民族、シャン民族、モン民族など10民族からなる現職の小学校教員が参加した。セミナーの目的は、ビルマにおけるこれまでの伝統的な暗記教育や教師による一方的な教授法などを改善し、教師や子どもたちが自分で考えながら創意工夫や実践の中から…

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”ナミナラ共和国”で開かれた2006年4月のICLCの展示会について

ナミナラ共和国って聞いたことがありますか?ナラって韓国語で"国”という意味なんだそうです。日本の奈良はかって朝鮮半島の文化や交流のなかで、朝鮮語そのままを使って”ナラ”と意味づけられたそうですが、このナミナラは韓国の韓江にあるナミソムにカン・ウーヒョンさんが提唱して作ったナミソムの「ナラー国」なのです。お間違いのないように・・・・この写真は、韓国のナミソムで”4月から世界子どもブックフェスティバル)が開催されICLCの展示が行われたときの様子です。2006年4月21日より約2ヶ月開催されますが、土曜日、日曜日の週末には、ナミソムには7千人以上の人々が押しかける賑わいとなっており、ICLCのブースにもいろいろの人々が押しかけています。皆さんのご支援、ご声援に心から感謝します。

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識字シリーズNO.5 春は講演・映像・音楽・展示・ワークショップ・・・・・・  

ICLC2006年春の展示+セミナー 「現代アジアの子どもたちが直面している現実」 講演・映像・音楽・展示・ワークショップ活動   ICLCは、ヒューマン・リテラシー(人間性の尊厳を高める識字教育)を推進するために、1997年以降、アジア各国でさまざまな活動を実践していますが、現在の世界は、差別や貧困、戦争や環境破壊などがますます深刻な課題として膨れ上がっているのが現実です。多くの国では、貧困による犯罪や冤罪・といったさまざまな理由で、多くのこどもたちが刑務所に入れられています。「本を読みたい」、「もっと生きた知識を」といった彼らの叫びに応えるために、ICLCは、2000年よりキラン(太陽の光)ライブラリーを設置し、同時に識字活動を多様に広げるために、紙漉きを通じてのコミュニティ活動、絵地図分析のセミナー、多様な創作表現活動などを推進しています。今回の展示やセミナーを通じて、ご支援下さる皆さまと、さらに新しいヒューマン・リテラシーの幅広い活動へと結びつけていきたいと思っています。 会期中には、テーマごとに「ビデオ上映やディスカッション」など刺激的で面白いセミナーも開催致し、海外からも著名な専門家が参加する予定です。皆さまとの新しい出会いを心からお待ちしております。 主催: アジアの子どもたち国際教育協力活動展示・セミナー実行委員会」 (ICLC,パキスタンICLCP,韓国ICLC委員会, インドSakthi Center共催) 会場: GEIC(地球環境パートナーズシップ…

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雲の夢想録!

「雲の夢想録」は1976年から書き始めている私の夢想の物語である。いまのところ1年に1篇という遅筆ではあるが、最終目標としては1000篇の物語の執筆を目指している。しかしこのペースでは1000年もかかるかも知れない。この夢想は大空を漂う雲が見たり考えたりしたという設定で、私が体験したことや想像したことなど人生のさまざまな風景を自由自在に夢想風に綴っているものだが、創作したそれぞれの物語の現場にはほとんどの場合立ち会っている。 みなさん、雲の語った物語に耳を傾けてごらんなさい。 大空を流れる雲は、まぶしい光とさわやかな風を友としながら、人間たちをいつもはるかに見下ろしています。雲はなんでも見ています。そしてなんでも知っています。あるときは、人間のまだ行ったことのないはるか宇宙のかなたアンドロメダ星雲のなかにポッカリとのどかに浮かんでいるかと思えば、またあるときは、わたしたちの悩み苦しむ心の中に浮雲のように漂っていることもあります。雲には時間も国境もありません。ただ大空をどこゆくともなく流れ流れて、あるときはインドのガンジス川の菩提樹の岸辺に浮かび、またあるときは中国の万里の長城の空の上を秋風に吹かれて遊んでいます。地中海の孤島セント・ヘレナに流されたフランスのナポレオンが、彼の人生を考えながら雲を見上げたこともあれば、八方塞の小さな暗い牢獄の中で、「ああ」と、一人のギリシャの哲学者がため息をもらし、雲の流れに彼の人生を託したこともあります。ヒマラヤの山麓にすんでいる少女が、家の貧しさを悩…

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「ビルマのメコンカ難民キャンプでの紙芝居制作ワークショップ!!

2001年9月、タイにあるビルマのメコンカ難民キャンプの図書館が開館して約五ヶ月。それなりに活動は軌道にのりはじめていたが、私は今後さらに図書館が増えていく初期の段階で、第三者である図書館関係者に、図書館の建物やプロジェクト内容について、客観的な意見を聞くことができたら、と切望していた。 この矢先、かつてACCUで23年間、アジア・太平洋地域の識字教育と図書開発事業に携わり、現在は国際NGOとしてICLC国際識字文化センターで、ヒューマン・リテラシー(人間性を確立するための識字)という新しいコンセプトのもと、国境を越えた識字文化活動を精力的にされている田島伸二氏が訪問してくださることになり、私は願ってもない適任者の訪問に小躍りしたい思いだった。  今回、田島氏には、三つのワークショップをひらいていただくことになっていた。一つは難民キャンプの図書館員に「紙芝居制作」を。もう一つはカレン女性グループ(KWO)のメンバーに、「紙漉きの指導」と、そして「教科書教材の改訂版制作」が予定されていた。すでに図書館員には“紙芝居の演じ方”については学んでもらっていたが、図書館にある紙芝居は、すべて日本の作品をカレン語に翻訳したものがわずか数点ほど。紙芝居は、大勢の子どもたちに一堂に視覚を通じてお話を伝えられる特性をもつことから、カレンの伝統的なお話を子どもたちに伝えることのできる最適な方法でもあった。 今回のワークショップの開催をきっかけに、これから難民キ…

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