ミャンマー軍政によるチーク材の伐採が続く

5ヶ月前、ミャンマーのチン州の州都ハッカーに行った。マンダレーから車に揺られて、なんと3日間要したほどの山深くである。地理的には、戦争中に日本軍によって、インパール軍事作戦が行われたインドとの国境地帯にあたる場所であるが、その地へ到着するまでに見たものはーそれはすさまじい森林伐採の現実であった。それはその巨木を運び出すトラックの荷が重たくて途中の橋が崩壊していたり、修理しているので、時間がかかったのであった。 ミャンマーの病んだ軍事政権は、国民の財産であり、豊かな自然を構成している巨大なチーク材を容赦なく切り出している。チーク材は成長するのに150年以上もかかる。それを毎日、延々と運ぶトラックには中国雲南省と書いてある。こうした風景は、シャン州でも見たし、チン州でも広く行われている。温暖化現象を食い止めようと二酸化炭素の削減案がバリ会議でも深刻な課題になったが、広大な森林の巨木が数年にわたっ伐採されているのは、恐ろしい事実なのだ。 チーク材が運ばれる先は、中国、タイ、欧州。そしてそこには、日本も含まれている。ミャンマーの人々の貴重な自然遺産や生活が、こうやって、軍事政権によって容赦なく伐採されたり壊されたりしていく。 「・・・・・・、ミャンマーは、中国の雲南省の陸続きではあっても、中国ではないのです。中国の領土ではないのです。!そして中国の気候変動は、ミャンマーの森林伐採と大きく関係しているのです。そしてまたミャンマーの権益が、今、多くの中国人によって、買い占められていることをミ…

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アフリカで伐採されるバオバブの木の泣き声が聞こえますか?

2007年11月18日、テレビが放映していた。精霊が宿ると言われる何百年もたったバオバブの木が次々と中国企業によって伐採されて中国本土へ送られていく風景。それは中国から1万キロも離れているアフリカの最貧国ーモザンビークで起きていることだ。バオバブの木を含め、多種多様な木材がを、次々と違法伐採されている。 これは、自然環境には重大な悪影響をもたらしている。これらの地域では、今まで豊かな雨がよく降っていたのに、この頃は雨が全く降らなくなり、日照りのために農作業が出来なくなってきたという。干害が連続しているのである。モザンビークの人々には、伝統的に森の大量の木を切って売るという発想は全く無かったそうだが、中国政府は首脳陣を送って、まず政府の庁舎を建てたりする経済支援と引き換えに、アフリカの石油や木材など天然資源を大量に中国に持ち帰っている。中国の発展は、容赦なく最貧国のすべての資源まで飲み込んでいる。 アフリカはかって、アメリカ大陸への奴隷市場として、人間が売られていき、そして現在は彼らの自然資源が根こそぎ剥がれて持ち出されている。国民の多くはHIVエイズにかかり、国土は大量の武器であふれかえっている。若者には希望も平和もない。アフリカには、墓場での静寂さしか残されていかない状況だ。 急接近する中国とアフリカ・・・・モザンビークの入管は、中国人の出入りの正確な実態を掴んでいないという。木材の輸出について調べようとしても、モザンビーク政府と中国企業の黒幕がそれを阻んでいる。黒檀(こくたん…

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長い冬を通り抜けて、花開く・・・ミャンマーでの改革が始まった。

3ヶ月前の7月、私は、ミャンマーのチン州の州都であるハッカに行った。 それは教員養成の仕事であった。マンダレーから車に揺られて、なんと3日間要したほどの山深くの僻地。地理的には、戦争中に日本軍によって、インパール作戦が行われたインドとの国境地帯にあたる場所であるが、その地へ到着するまでに見たものとはーそれはすさまじい森林伐採の現実であった。 ミャンマーの病んだ軍事政権は、チーク材を容赦なく切り出しているのだ。それを毎日、運ぶトラック群は、ひっきりなしに巨木を運び出している。チーク材を満載したトラックは延々と続く。その風景はシャン州でも見たし、チン州でも広く行われている。 チーク材が運ばれる先は、中国やタイなのだ。そしてそこには、日本も含まれている。 ミャンマーは、世界第2位の森林伐採国。環境破壊を行っている軍事政権は、一握りの幹部の富裕のために、秘密裏にこれを行っている。貴重なミャンマーの人々の自然遺産が、こうやって、容赦なく伐採されていく。私はその現場を、衝撃をもって見た。 「助けて!」とミャンマーの自然が叫んでいた。 「助けて!」とミャンマーの人々が叫んでいた。 「助けて!」とミャンマーの子どもたちが叫んでいた。 そして今、こうした流れが今、大きく変わろうとしている。改革の火の手があがったら、絶対に後退することはない。ミャンマーの若い仏教僧が立ち上がったときには、軍事政権はなにも手出しができない。1988年の血の弾圧は、涙と怒りとともに人々に語り伝えられてきた。…

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ビルマの森林伐採で山を追われる小鳥ーアウチン

「あるとき、私は高い大空から、ビルマはチン州にある大きな森に囲まれた村を見つめていました。」と雲は言いました。 「その山々には言葉にもならないくらい見事なチークの大木の林が続いていました。とても美しい光景です。この地域には50数民族の人々が住んでいました。「でも、人間の言う少数民族って不思議なものですね。彼らほど素晴らしい生き方をしている人々はいないのに・・・」と雲が言いました。 「ちょっと言葉や衣装や生活のしかたが異なると大多数を占めるニンゲンって、すぐに彼らを差別し始めるんですからね。私たち雲って、どんなに形が変化しても、雲はいつも雲なのですからね」 と雲は話を続けました。 「今日は、私が聞いたひとつのお話をしましょう・・・チン州の深い深い山奥に貧しい村がありました。その村に住む一人の若者は人生に悩んでいました。いえ彼だけでなく村に住む若者はみんな人生に悩んでいたのです。生活に疲れていたのです。」 雲は語りました。 「俺はもうこんな山奥に住みたくない。」と若者は言っていました。 「村にはなんの仕事もない。いつまでたっても貧しい生活は変わらない。なぜこの地域の人間が、少数民族だといって差別を受けなければいけないのだ。俺はこれから大きな町に出て会社員になる。高給取りになるんだ。」 若者は、母の制止を振り切って、山を5日間も歩いて大きな町へいきました。学歴は無かったのですが、彼は山のことをとてもよく知っていたので、運よく会社員になれました。彼が働く会社は材木会社でした。給料は高級では…

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