ミャンマー基礎教育における教授法の改善では、無限の発見がありました。

2001年から2007年まで行ったミャンマーでの教師の教授方法の改善では大変楽しかったのですが、大変苦労しました。それは教師による伝統的な暗記主義や鞭をもった教授法(TCA)を、CCA(子どもの感性や体験を中心とした教授方法)など参加型や体験的な教授方法へと切り替えていくのは、大変難しい課題だったからです。 2001年から2006年に向けてさまざまな教師の教授法についての実践的な研修を行い、私も専門家の一人として参加しましたが、これはJICAが、ミャンマー政府の教育省の要請で行った基礎教育改善計画の一環でした。私は教師研修でも、特に小学校の幼稚園クラスから。小学校の1年2年の総合学習という科目を担当しました。これは実に刺激的でおもしろい体験でした。 ミャンマーでの授業の行われかたは、基本的には暗記、教師もそれに向けて授業を構成しています。生徒たちは、薄っぺらの白黒の絵が入った教科書を、すべて大声をだして暗記するという方法でしたから、教科書の内容に書かれてある内容を、自分で実感したり体験するというような授業はほとんどありません。そこで私は、研修の教師たちをまず自然の中で、草、木、花、昆虫、土、水などすべてを自分の感覚で体験していくという演習を数多く行いましたが、やはりこれは彼らには新鮮に見えて、多くの教師が多くのことを発見し夢中になってきました。 しかし月や星の観察授業を行おうとしたところ、教師たちはいっせいに、「月や星は夜出るので、教師には観察は出来ない」と主張するの…

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軍政下のミャンマーの大学で、話したこと・訴えたかったこと

ミャンマーのキリスト教大学での講演、さまざまな質疑応答、その内容など。(2007年6月) 2007年6月、私はミャンマーのキリスト教大学の学長から招かれて、学生280名と教師15名を対象に、学校付属の教会で2時間30分余りの講演を行ったことがあります。おもしろい体験でした。これはその時の記録です。   大学に併設してあるキリスト教会で話したのは、私には初めての経験でした。その当時は、まだ軍事政権の厳しい目が随所に光っていて、なかなか緊張した時間でしたが、連れの通訳兼講師がいなかったので、まるで激を飛ばすように自由自在に、思ったこと、考えたことを、広島弁風の英語で話しましたが、その内容は実に多岐に渡りました。講演のあと、質疑応答が長く続いたのですが、参加者との質疑応答の内容も、ご参考に紹介します。会場の参加者の好奇心や興味は大変なものでした。私も民主化の一助になればと思って、考えたことを自由にお話ししました。            ー私の講演はまず、私の宗教とは何か、ということから始まりました。みんなの関心が高かったのです。そこで広島の三次という田舎で生まれ、生家は農家、両親の宗教は神道と仏教であったことなど、お話しました。そして原爆投下された広島から約60キロ離れた三次市に生まれたこと、平和や環境などさまざまなことに興味を持っていたが、学生時代は、法律や哲学・心理学を学び、ベトナム戦争に反対して学生運動にもよく参加していたこと。当時、私は無宗教であったこと。それから数年間のドイツ…

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日本のODA(政府開発援助)は、戦争目的ではなく、基礎教育や識字教育に使われるべき

2001年から2007年まで6年間にわたって、私はミャンマーのヤンゴンで、基礎教育改善計画に教育アドバイザーで参加しました。これは実質的には、ミャンマーにおける民主化を促進するプロジェクトを意味しており、大きな影響を教育省や教育大学の教員養成にもたらしたようです。これはある日の北方のタウンジで、参加教員が120名のワークショップの様子です。 「ミンガラバー。こんにちわ。今日はみなさんは、一昨日、お願いしたように、近所に生えている自然の豊かなシャン州の薬草やハーブを、実際の薬草とともにたくさんの知識や情報も持ってきたと思います。それらの知識はあなたの両親や祖父母などが代々持っていたものですね。でも両親や祖父母たちは、彼らの両親や祖父母から代々言い伝えで聞いてきており、そうやって考えていくと、こうした知識はシャン州では何百年も前から伝わってきたとも言える貴重な口承伝承なのです。これは生活や人生の智慧がいっぱい詰まっているのです。ですから文字に印刷された本だけでは、その社会の価値はわかりません。」と話を始めたのです。 そして、「私はあるとき、パキスタンの山岳地域で、3千もの言い伝えを知っている老人の語り部に会ったことがあります。彼は「このごろ若いものは、誰も私のしゃべることに耳を傾けてくれない。」と嘆いていました。「みんなテレビに熱中して、若い者は話を聞いてくれないんだ」と、いうのです。よく考えて下さい。もし語り手の彼が亡くなってしまうと、なんと3千にものぼる貴重な話や体験がこの…

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ミャンマーの春はカチン州のダム建設の中止から始まる!

数年前、ミャンマーのカチン州にあるイラワジ川を遡ったことがある。友人は上流の美しい水域を案内してくれ、そこはカチンの人々にとっては、聖地とも呼ばれている重要な場所だと話した。友人が言うには、軍事政権は、ここにダム建設を強行しようとして、多数の人々を強制的に移住させていると憤慨していた。その地は山の中の川上にある美しい水源であった。 その地が、中国との経済協力案件の水力発電用のミッソンダムだったのだが、中国は欧米から批判されたミャンマーの軍事政権と手を組んで、そこで作られる電力などをほとんどすべてを中国に送るという契約であり、カチン州などの金や銅などの鉱山開発、ベンガル湾のチャオピューなどの天然ガス・石油開発、チーク材などの森林伐採など広範にミャンマーに乗り出していた。少数民族の人々の生活や環境などには目もくれず、ミャンマーと中国の一部の人間だけが潤う権益関係を築いてきたからだ。 その住民を全く無視した軍事政権のやり方に対して国内から激しい反発が湧きあがっていた。内政での少数民族との対立を表に見せながらも、一部の人間だけが膨大な利益を貪る仕組みであったからだ。経済成長を追求するのは、いずれの国にもあり、必要なものだが、それはミャンマーの人々を潤すものではなく、巧妙な国際的な収奪体制に外ならないのだ。それはアフリカや太平洋地域でも同じように起きていることであるが、ミャンマーは特に雲南省の陸続きであり、中国からはまるで属国扱いのように権益を吸い取られていたのである。吸い取る国は、吸い取ら…

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生命を殺すこと、殺さないこと

ビルマ(ミャンマー)の教育大学で学長を務めた教育者が、あるとき10人ぐらいの現職の教師の前で話をしていた。「生きているものは、どんな生き物でも殺してはいけません。それが仏教の教えです。」と力説していた。 私は、そのとき教育大学で、ライフスキルと言う科目でマラリアの撲滅について教えていたので、 「それでは、先生にお聞きしますが、もし恐ろしいマラリア蚊が襲ってきたらどうしますか?」と尋ねると、かれはすぐに「そのときは、蚊を手で振り払うだけです。生き物を殺してはいけません。」と右手で蚊を振り払うような仕草をした その答えに納得できなかった私は、「でも先生、そのマラリア蚊がとても恐ろしい蚊で、もしそれに刺されたら子どもたちがマラリアになることが予想されるときには先生は一体どうしますか?」と尋ねると、かれは微動だにせず 「今、言ったように生き物は殺してはいけません。振り払うだけです。」と、再び手で振り払う仕草をして答えたので、私はさらに「・・・でも先生、その蚊がですね。突然背後から襲ってきたらどうしますか。急に手で振り払えない時とか、あるいは先生が寝ているときに襲ってきた時とか?」と尋ねてみたが、彼はかたくなな態度を決して崩さず、 「何度でも言うようですが、生き物は決して殺してはいけません。」と断言した。「・・・・そうですか。」 私は答えたが、私が不審そうな顔をしていたので、しばらく考えてこんでいた後、その教育者は、「しかし、もし私の孫が襲われたら、私はその蚊を殺してしまいま…

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国連事務総長の役割とはなにか?笑われた子どものおつかいー

数日前のブログに書いて予期したように、バン国連事務総長は、ミャンマーの首都ネピドーを訪れて、ミャンマー軍政のトップであるタンシュエ議長に直接会って、アウンサン・スーチさんとの面会を要請したが、完全に拒否された。 「国連」と言えども、これではまるで子どもの遣いである。やはり官僚出身の外交官では限界があるのである。笑うにも笑えない。情けないにも程がある。国連には人材がいないのである。バン国連事務総長にしても、ガンバリ特使にしても全くなんの迫力も感じない。人権外交をまるで知っていないかのようだ。これまでにもガンバリ特使は、何度となくミャンマーを訪れてきるが、なんの成果も上げていないし、今回の訪問は、国連の無力さをとことんまで世界中に知らせることになった。これらの評価は徹底的に行う必要がある。 特に事務総長自らが乗り込んで、軍政のトップに拒絶されるとは、まるでお笑いである。これは無力の国連の責任であり、決して軍政だけの責任ではない。訴訟の内容までも踏み込んで、ミャンマー軍政の「横暴な弾圧に」抗議すべきで、これに対する制裁を具体的に考えるべきなのだ。 そのためには、国連は中国やロシアやEC,アメリカを交えた多極外交を通じて、絶対的な圧力をかけない以上は、ミャンマーと真っ向から向き合っても成果は絶対に上がらないのは自明の理である。なんという幼稚な戦略を採用するのであろうか? 今後、国連がどのような方向性をとるにしても、中国が唱える「内政への干渉である」という人権外交への協…

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日本政府は、スー・チーさんを支援して、ミャンマー軍政に異議を申し立てよ!

国際人権問題で、全くなにもしない日本政府とはいかなる存在か?世界に笑われている人権感覚!! 北朝鮮による拉致事件においても、アメリカ政府の方針には逆らえず絶えず追認、かつミャンマー軍政の横暴に対しては、表面だけは強く抗議を行うようなかたちを作って見せるが、実態は全く異なっている日本政府の本音ーこのたびのスーチーさんが「ミャンマー軍事政権の自宅軟禁措置に異議を申し立てる文書を軍政側に提出したこと」に支援協力して、日本も同じように強力な異議を申し立て、釈放を訴える文章を大至急、外務省は提出すべし。こうしたたえざる支援が大きな追い風となって、状況を改善するのに大きな役割を果たすだろう! そして国際的にも広く訴え、スーチーさんの釈放を即刻図るべし!!とこう書いたとしても、現在の日本政府はなにもやらないのは目に見えている。彼らの意識の中には、人権などという言葉はない。ODA事業にしても、その使い方においては、アメリカ追随の軍事予算やイラクへの支援が拡大するだけで、ミャンマーの軍政に対しても厳しい内容からはほど遠い。いったい自民党+公明党の日本政府とはいかなる存在だ!今後、歴史の評価の中で、手厳しい評価を受けるであろう! また野党の民主党も対岸の火事で眺めているのか?共産党も、社民党も全く声をあげないのか?政権をとるだけが能ではない。持続的に声をあげて真に人々の救済のために働くべきだ!! ミャンマー軍政の軟禁にスー・チーさんが初めて文書で異議  【バンコク=田原徳…

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緊急募金のお願い-ミャンマーと中国(四川省)の子どもを救え!  国際識字文化センター

ICLC(国際識字文化センター)は、2008年5月2日のミャンマーの大型サイクロンと中国の四川省で12日に起きた大地震で被災した大勢の子どもたちへ、特に教育文化を支援するための緊急募金活動を行っています。このたび2カ国での未曽有の大災害では、死者や負傷者は両国で合わせて25万人にものぼると見られています。各国からの衣食住、医療などの緊急援助とともに、子どもたちの「教育環境」が切実な課題として浮上しています。完全に破壊された無数の学校、肉体的精神的に傷を負った子どもたち、両親を失くした子どもたち、教材教具を失った子どもたち、病気に襲われる子どもたちへ、皆さまのご支援ご協力を心からお願い致します。 皆さまからいただいた義捐金は、ミャンマーの場合には、国際識字文化センター(ICLC)の支部長のウーミョータン氏(作家、ミャンマー作家・ジャーナリスト協会)を通じて、サイクロンで被災したミャンマーの子どもたちや学校へ直接送られます。また中国四川省の地震で被災した子どもたちへの義捐金は、ICLC中国の責任者や日赤を通じて現地へ直接送られます。 (郵便振替用紙には、<ミャンマーサイクロン> あるいは<中国大地震>と個別にお書き下さい) ◇郵便振替 ◇ゆうちょ銀行 口座記号 10100-61381071  口座名義 国際識字文化センター ICLC ◇みずほ銀行足立(あだち)支店 口座番号: 1120967  …

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ミャンマー軍政によるチーク材の伐採が続く

5ヶ月前、ミャンマーのチン州の州都ハッカーに行った。マンダレーから車に揺られて、なんと3日間要したほどの山深くである。地理的には、戦争中に日本軍によって、インパール軍事作戦が行われたインドとの国境地帯にあたる場所であるが、その地へ到着するまでに見たものはーそれはすさまじい森林伐採の現実であった。それはその巨木を運び出すトラックの荷が重たくて途中の橋が崩壊していたり、修理しているので、時間がかかったのであった。 ミャンマーの病んだ軍事政権は、国民の財産であり、豊かな自然を構成している巨大なチーク材を容赦なく切り出している。チーク材は成長するのに150年以上もかかる。それを毎日、延々と運ぶトラックには中国雲南省と書いてある。こうした風景は、シャン州でも見たし、チン州でも広く行われている。温暖化現象を食い止めようと二酸化炭素の削減案がバリ会議でも深刻な課題になったが、広大な森林の巨木が数年にわたっ伐採されているのは、恐ろしい事実なのだ。 チーク材が運ばれる先は、中国、タイ、欧州。そしてそこには、日本も含まれている。ミャンマーの人々の貴重な自然遺産や生活が、こうやって、軍事政権によって容赦なく伐採されたり壊されたりしていく。 「・・・・・・、ミャンマーは、中国の雲南省の陸続きではあっても、中国ではないのです。中国の領土ではないのです。!そして中国の気候変動は、ミャンマーの森林伐採と大きく関係しているのです。そしてまたミャンマーの権益が、今、多くの中国人によって、買い占められていることをミ…

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ミャンマー軍事政府の発表する数字の虚偽とヒューマン・リテラシー

9月28日のミャンマーの国営テレビによると「ヤンゴン市内で抗議活動のデモが行われたのは、わずか4ヶ所で、参加者はそれぞれ30名、総勢で120名」と報道した。 しかし実態は、ヤンゴンのスーレー・パゴダ付近だけでも、数千人規模の反政府デモが行われ、外国のメディアは1万人規模の反政府デモと報道している。この開きが、真実の開きである。 政府発表とは、反政府運動の人数を出来るだけ低く抑えるのが常套手段だとしても、参加者数千名を、わずか30名だと報道する数字上の大きな虚偽を、ミャンマー軍事政府はたえず行ってきている。もちろんこれは数字だけではないが、数字という事実は絶対に知らせない。これが彼らの鉄則なのだ。つまり万事がそうであるが、地方にいたなら、こうした報道の中から真実をつかみだすことは実に困難である。一切の事実や真実を伝えないのが、軍政府であるからである。なかでも国民の生活に関する数字の虚偽などは、はなはだしい。これは戦争中の日本軍も全く同じで大本営の報道の虚偽である。 政府の局長(Director-General)クラスは、すべて軍人によって占められているし、次長も今は、軍人が独占するようになってきた。 「民には知らせない。民には教えない。民には学ばせない。」・・・・・これは中国でも同じような傾向がある。中国の地方で、深刻な環境問題が発生したり、土地にからんだ農民運動などが起きたとしても、絶対に事実は公表しない。こうした中から、政権の腐敗的な構造や独裁政権が生じてくるのだ。 …

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いのちのありかた-ミャンマーの僧侶と仏教

ミャンマー軍事政府の非情な弾圧は続いている。最高指導者であるタン・シュエは絶対に許せない!このような存在は、いかなる手段を用いてでも一刻も早く壊滅させなければならない!国際法廷で厳格に裁かないといけない。こうした独裁者をその日は確かにやってくる。 私は、勇敢に立ち上がったミャンマーの仏教の老若男女の僧侶たちに、心からの敬意と賞賛を表したい。涙と祈りとともにー、そして虐殺の犠牲となった僧侶を初め、多くの方々のご冥福を心からお祈りするものである。 かれらは托鉢のときは、いつも黙して足早に通り過ぎていく。そして常に瞑想に耽っている。かれらは少なく語り、そして快活に笑う。かれらは常に沈黙の中にいたが、実は軍政に対する怒りと嘆きを秘めていたことーそして今、銃口の前に立って、仏陀の教え通りに”人生の生き方”を実践したことである。いのちのありかを実践したのだ。 怖かっただろう!苦しかっただろう!  悲しかっただろう! 怒りに震えただろう! 私はかって、ミャンマーの僧侶たちを批判したことがある。心から反省している。 それは、なぜミャンマーの僧侶はかくも壮麗なパゴダ(仏教寺院)ばかりを、軍人に建ててもらって、安住の地で生活するばかりで、なぜ貧しい地上の人々の暮らしを全く見ようとしないのか。人々に、来世ばかりを瞑想させる仏教の教えはいらないのではないか。ミャンマーに、壮麗なパゴダ建設は、もう十分である。パゴダとは、外に建てるものにあらずして、心の内に建てるものだ。そして、心の…

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日本政府は、ミャンマーの軍事政権の経済制裁に全面的に踏み切れ!!

日本政府は、ミャンマー軍事政権の制裁に参加せよ。 日本の対ミャンマー援助は、1988年の軍事政権の発足以降は、援助を大幅に削減しているが、それでもOECDの開発援助委員会(中国は未加入)の統計では、世界一(2004年)である。人道援助は、中止することはできないが、他の経済援助は全面的に凍結せよ! 日本は、欧米とは異なったスタンスがあり、民主化を促進する目的で、日本も30億円程度の人道的援助を行っている。大きな効果を上げているマラリヤ対策やエイズ対策、あるいは民主化促進のための教員養成などの基礎教育プロジェクトは除いて、その他は全面的な制裁をかけよ! 野党の民主党は、こういう時期いったいなにをやっているのだろう!彼らは政権を奪わない以上なにもやれない、あるいはなにもやりたくないと思っているのであろうか?民主党は、もしビジョンがあるならば、率先して動くべし! そして中国とインドに働きかけて、アジア域内での制裁を強化すべし。 おそらく中国もインドも、日本のこうした働きかけには絶対に応じないだろうが、こうやってこそ日本は歴史に残る人権外交を率先して行うことができる。それができるのは日本しかない。これこそ、21世紀における日本の存在の意味でもある。人々が待ちわびていることだ。 「中国は恥を知れ」とノーベル平和賞受賞者ジョディ・ウィリアムズ氏が、中国に対して述べたそうだが、日本も同様にならないことだ。 (2008年2月26日18時21分 読売新聞) 米…

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期待できない国連安保理の緊急理事会!ミャンマー軍事政権は、必ず血の大弾圧を開始する!

ミャンマー情勢に対して、国連安保理は緊急理事会を開催せよ! ミャンマーの軍人は、軍事力をもって、自らの権力や存在を誇示して、大弾圧を始めるだろう!!多くの人々が犠牲とならない前に、 国連安保理は緊急に各国と行動しなければならない!! 数日前、上記の文章を書いたが、事態は急迫している。安保理がフランスの議長の招請で開催されたが、アメリカが提出したミャンマー軍政の武力弾圧に対する非難決議は、中国などが反対したという。おそらくロシアも反対したのであろう。これらのの国々は、ミャンマーの軍事政権を背後より支援しており、中国はミャンマーの天然ガスなど莫大なエネルギー資源や経済利権を狙っており、ロシアは最近、原子力発電所の設置に大きく動いている。ミャンマー軍政はこうした動きを見透かしている。 新聞によると”ミャンマーに対する独自制裁を発表している米国などは、軍事政権を非難する文言を盛り込んだ安保理声明を出すよう主張したが、中国などの反対で見送られた。 安保理筋によると、フランス大使が読み上げた声明は、安保理の対応としては最も重みに欠ける「報道向け声明」より、さらに非公式な扱い”だという。つまりこれらの民族を切り捨てるのである。 ・・・・・・・・・ミャンマーの軍政府は、これまで民主化を恐れて、全国各地に警察網を張り巡らし、恐怖支配を行ってきた。1988年には、学生と僧侶と公務員が主役になって民衆化を進めた。そこで軍政は、彼らの台頭を恐れて、大学はヤンゴンの中心部から郊外に移転させ、公務員…

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スーチーさん、涙を流して、僧侶らのデモに敬意を示す”冬来たりなば、春遠からじ”

「ミャンマーに果して春は来るのか?」 これは、長年ミャンマーにかかわってきた中で、いつも脳裏に浮かんでいた言葉だ。日本では、秋風が吹き始めた季節、ミャンマーではようやく春風が吹き始めた。この春風は、どんなに冷たいミャンマーの冬将軍でもかなわない力強いものだ。しかし、なんという長い冬の季節であったことだろう。 仏教徒の僧侶のデモが、軟禁されていたスーチーさんの家を訪れたことは、新しい歴史が始まったということ。http://www.burmainfo.org/religion/abymu200709.html 国民民主連盟(NLD)などの民主化勢力と、今回の若手の僧侶グループで構成される「全ビルマ仏教僧連盟」が手を組んだら、軍事政権は1988年のような血の粛清は絶対に再現できない。もし再現したとしてしても、ミャンマーの軍政はたちどころに崩壊するのだ。人々の怨念は地を覆っているのだ。軍政府のいかなる懐柔策も今回は、通用しないであろう。人々は学んだのだ。軍政の背後に中国がひかえているとしても、この流れは変わらない。 春がそこまでやって来た! とうとうミャンマーに春がやってきた! しかし問題はこれからである。 毎日新聞  2007年9月23日 21時23分 (最終更新時間 9月23日 23時40分) ミャンマー:「軍事政権打倒を」デモ参加者約2万人に  【バンコク藤田悟】ミャンマーの旧首都ヤンゴンで23日、軍事政権に抗議する僧侶…

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長い冬を通り抜けて、花開く・・・ミャンマーでの改革が始まった。

3ヶ月前の7月、私は、ミャンマーのチン州の州都であるハッカに行った。 それは教員養成の仕事であった。マンダレーから車に揺られて、なんと3日間要したほどの山深くの僻地。地理的には、戦争中に日本軍によって、インパール作戦が行われたインドとの国境地帯にあたる場所であるが、その地へ到着するまでに見たものとはーそれはすさまじい森林伐採の現実であった。 ミャンマーの病んだ軍事政権は、チーク材を容赦なく切り出しているのだ。それを毎日、運ぶトラック群は、ひっきりなしに巨木を運び出している。チーク材を満載したトラックは延々と続く。その風景はシャン州でも見たし、チン州でも広く行われている。 チーク材が運ばれる先は、中国やタイなのだ。そしてそこには、日本も含まれている。 ミャンマーは、世界第2位の森林伐採国。環境破壊を行っている軍事政権は、一握りの幹部の富裕のために、秘密裏にこれを行っている。貴重なミャンマーの人々の自然遺産が、こうやって、容赦なく伐採されていく。私はその現場を、衝撃をもって見た。 「助けて!」とミャンマーの自然が叫んでいた。 「助けて!」とミャンマーの人々が叫んでいた。 「助けて!」とミャンマーの子どもたちが叫んでいた。 そして今、こうした流れが今、大きく変わろうとしている。改革の火の手があがったら、絶対に後退することはない。ミャンマーの若い仏教僧が立ち上がったときには、軍事政権はなにも手出しができない。1988年の血の弾圧は、涙と怒りとともに人々に語り伝えられてきた。…

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ミャンマーの軍事政権の崩壊が始まった・・・・・・

歴史的必然とは、楽観的な見方のことではない。悲観的な見方でもない。時期が来ると、人々が望むように歴史が動いていくのだ。ミャンマーの軍事政権は、これから2年以内に完全な崩壊を見るだろう。これは歴史の必然である。南北ベトナムの統一にしても、ベルリンの壁の崩壊にしても、人間の歴史の中ではおよそ、想像すら出来なかったようなことが、次々と起きていく・・・もちろんこれは人間の手が創り出していくのだが・・・・・いかなる国の暴君が、いかに絶対的な圧制を敷いたとしても、決してこれは絶対に長続きはしない。歴史を見れば、必ず終焉する運命をもっている。そして、これは北朝鮮もミャンマーも例外ではない。 今回、ミャンマーの軍事政権が行った燃料価格の大幅な値上げは、内部の情報によると軍事政権は反対派を一掃するために意図的に行なったものではないかとの見方もある。果してそうか?私はそうは思わない。これは、結局ミャンマーの社会・経済が、今や行くところまで追いつめられて、七転八倒している市民生活が必然的に生み出したものに他ならない。 新首都ネピドーの建設は、インフレの上昇にさらなる勢いをつけさせているが、地方には、小学校すら満足に建てられてはいない。燃料公定価格の値上げは、天然ガスでは5倍、ガソリンでは1.6倍と値上げされ、バス運賃は3倍、野菜は6割、米や食料油など軒並みの上昇ももたらしている。また今回の抗議デモの主体になった托鉢で生活する僧侶には、生活問題はさらに深刻になってきて、これまで5、6世帯で僧侶1人の供物を賄え…

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雲の夢想録(第30話) 地に激突するアウチン

「あるとき、私は、ビルマのチン州の山の中にある小さな村を見つめていました。」と高い空を流れていた雲が言いました。「その山々は言葉にもならないくらい見事なチークの林に覆われていました。そして、この地域には50以上の少数民族の人々が住んでいました。「でも、人間って奇妙な動物ですね。言葉や服装がちょっぴり異なるだけで、すぐに人間は差別を始めるんですから・・・大空に浮かぶ雲って、どんなに形が変化しようとも、いつまでも雲は雲。元はと言えばみんな水ですからね・・・・・・」 と大空の雲が話を続けました。 「今日は、私が見たお話をしましょう・・・ビルマのチン州の深い山奥に貧しい村がありました。その村に住む一人の若者は生活に疲れていました。いえ彼だけでなく村に住む若者はみんな生きる希望を失っていました。ビルマの貧しい生活に疲れていたのです。」 と雲は語りました。 「俺はもうこんな山奥に住みたくない。」と若者は大きな声で言いました。 「村にはなんの仕事もない。この国の軍人はすべてを独占し、俺たちの自由を奪った。俺たちには、もうなにもできない!!いつまでたっても、この貧乏から抜け出せない。軍人たちは、俺たちの目を奪い、口を塞(ふさ)ぎ、耳を閉いでしまった。・・・・・なぜビルマは豊かにならないんだ。なぜ奴らは俺たち少数民族を差別するんだ。俺はこの山を下りる。これから大きな町に出て会社員になる。給料取りになるんだ。もう山の中は嫌だ!」 若者は、涙を流して制止する母を振り切って、チン州の険しい…

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