原爆投下における米軍の行動を赤裸々に語るー肥田舜太郎氏の歴史に残る講演

これは、94歳の広島の医師、肥田舜太郎氏が、「広島原爆から福島原発における内部被ばく」について赤裸々に語られた講演である。肥田氏の講演は、現在さまざまに存在しているが、これは、埼玉県にある原爆の図 丸木美術館が主催して、10月22日(土曜日)に行われた講演である。約300名の聴衆が参加した。全時間は質疑応答も含めて約2時間半であるが、広島の原爆投下における最も重要な証言となっていると思う。録音の音声が弱いので、イヤーホンをつけて聴かれることを願う。

肥田氏の証言で最も重要なことは、「原爆投下後、米軍は7年間にわたって、研究者や医療従事者に原爆被災のことを一切しゃべってはいけない。研究してもいけない。記録は一切残してはいけない。患者へ内部被ばくなどについてしゃべったら重罪に処す」と言明したということである。そのことが。これは患者の治療にあたる医師として最も辛い体験となったことを赤裸々に証言されており、この証言は、戦後の被ばく患者記録を全面的に塗り替えていくような重要な記録となっている。

これが示すものは過去の広島原爆に限らない。現在の日米地位協定は、戦後70年にしてもいまだに沖縄における日本の裁判権には触れていない記されていない。要するに沖縄では、米軍が犯罪を起こしても、公務のときには犯罪とならないことが続いており、特に2006年からは米軍軍属にいたっては、だれも裁判で全く起訴されていないのだ。これは考えられないほどの差別条約であるのに、なぜ日本人は異議申し立てをしないのか?、なぜ日米地位協定の改定を申し入れないのか?要するに米軍の民間人が、どのようなことを沖縄の女性や子どもに対して行っても罪には問われないのだ。

民主党は、マニュフェスとはよくいったものだ。民主党は口先でさまざまな世界を見せながらも全く手をつけようとしていない。なぜだ?これは現実世界では広島での米軍の命令が未だに続いているからである。肥田氏は、こうした問題を十二分に想起させるほど広島原爆での米軍の行動を語り、かつ福島原発との内部被ばくとの類似性も指摘され、これから日本人が放射能国家の中でいかに生き抜くべきか感動的に語られている。


94歳にして自らの体験をこのように証言される肥田氏に心からの畏敬の念を感じる。歳を重ねるとはこうありたいものだ。


USTREAMにて2時間半
丸木美術館にて(2011年10月22日)

http://www.ustream.tv/recorded/18182290
















この記事へのコメント

この記事へのトラックバック