歴史体験から学べない人間は、凄惨な歴史をなんどでも繰り返す

歴史体験を引き継ぐと言うのは実に大切なことですが、日本では戦争体験がほとんど引き継がれていません。「空襲を受けた事や原爆で被災したことなどは、体験者から聞いたことはあるかもしれません。しかし実際に戦闘行為で人を殺した体験を聞いたことはほとんどないと思います。これは私が中学校の時、体操教科の先生がかって兵隊で中国へ行った時、自らの戦争体験を生々しく生徒に語ってくれた実話です。 私の先生は戦争中に首切り軍曹だった。 広島県の山懐にある小さな町での思い出である。私が中学生の時の話だったから、何十年も前のことになる。その頃、私の在籍した中学校には屋内体育館がなかったので、雨天の体操の時間には通常の教室での自由時間に振替えられた。振り替えの授業は楽しかった。なにを勉強してもいい自由時間だったからだ。体操の担任教師の名前は「グンソー」といった。それは彼が兵隊にいたとき、「軍曹」の階級にあったからだ。彼の本名を呼ぶ者は誰もいなかった。彼は体操の振り替え時間には決まって、戦争の体験談を生徒たちに話して聞かせた。だからいつの間にか、彼は「グンソー」という呼び名になってしまったのだが、彼は戦争での経験をまるで手柄話のように語った。 グンソーの話から、戦争の真実を生徒たちに伝えたい思いもあるようには見えたが、それよりも、好奇心が強く血気盛んな中学校2年生ぐらいの男子生徒たちに、自分が戦争の中でいかに勇ましかったかをおもしろく話したかったように思えた。今になってみると彼は戦争の話をしながらも、いろ…

続きを読む

日本はなぜ侵略戦争をしたのか?人間はなぜ戦争をするのか?

日本が300年の鎖国から目覚めた当時は、アジア・アフリカの国々は、ヨーロッパなどの列強の植民地となっていた。つまり軍事力で完全に制圧され、人も物も徹底的に収奪され、イギリスやヨーロッパ諸国の植民地で苦しんでいたのである。日本も近代化に失敗すると、ヨーロッパ諸国の植民地になる恐れがあったので、維新の志士たちは死に物狂いで活路を求め、富国強兵という近代化を日本は徹底して追求した。 この近代化の過程で、資源の乏しい日本は、近隣諸国を軍事力で占領して植民地にし領土を拡張しようと考えた。そのため近隣諸国の資源や人的労働を手に入れるために、まず最初は朝鮮を植民地にすることを画策した。そして朝鮮半島の権益をめぐって、日本と中国(清)との間に日清戦争を起こし、それに勝利すると、南下政策で朝鮮半島などに侵略してきたロシアと日露戦争を開始した。ロシアの勢力拡大を恐れたイギリスは、日本との間で日英同盟を結んで、アジアでの権益の確保を狙った。日本は日英同盟によって、日露戦争に勝利を収めることができたともいえる。 欧米は、イギリスを筆頭に、軍事力によって世界に多くの植民地をもっていたので、日本もそれに倣い、朝鮮を植民地にすると急速に大陸へと侵略の手を進め、中国の満州に傀儡政権を作って日本の領土とした。満州鉄道を作ったり満蒙開拓団を送って、日本の権益を広げていった。と同時に太平洋地域の多数の島々も占領した。新聞やラジオなどのマスコミは、軍部から圧力を受け、戦争に向けて国民を扇動した。そこには報道における自…

続きを読む

日本はなぜ戦争をしたのか?人間はなぜ戦争をするのか?

 1942年における日本の占領地 太平洋戦争70年ー日本はなぜ戦争をしたのか? 日本が300年の鎖国から目覚めた当時は、アジア・アフリカの国々は、ヨーロッパなどの列強の植民地となっていた。つまり軍事力で完全に制圧され、人も物も徹底的に収奪され、イギリスやヨーロッパ諸国の植民地で苦しんでいたのである。日本も近代化に失敗すると、ヨーロッパ諸国の植民地になる恐れがあったので、維新の志士たちは死に物狂いで活路を求め、富国強兵という近代化を日本は徹底して追求した。 この近代化の過程で、資源の乏しい日本は、近隣諸国を軍事力で占領して植民地にし領土を拡張しようと考えた。そのため近隣諸国の資源や人的労働を手に入れるために、まず最初は朝鮮を植民地にすることを画策した。そして朝鮮半島の権益をめぐって、日本と中国(清)との間に日清戦争を起こし、それに勝利すると、南下政策で朝鮮半島などに侵略してきたロシアと日露戦争を開始した。ロシアの勢力拡大を恐れたイギリスは、日本との間で日英同盟を結んで、アジアでの権益の確保を狙った。日本は日英同盟によって、日露戦争に勝利を収めることができたともいえる。 欧米は、イギリスを筆頭に、軍事力によって世界に多くの植民地をもっていたので、日本もそれに倣い、朝鮮を植民地にすると急速に大陸へと侵略の手を進め、中国の満州に傀儡政権を作って日本の領土とした。満州鉄道を作ったり満蒙開拓団を送って、日本の権益を広げていった。と同時に太平洋地域の多数の島々も占領した。新聞やラジオなどのマ…

続きを読む